株式会社承継アライアンス設立。地域の誇りを次世代へ繋ぐ"永続保有型"M&Aの挑戦

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2025年5月、株式会社Leo Sophia Groupは、企業の合併・買収(M&A)を専門に行う新会社「株式会社承継アライアンス」を設立しました。

今回は、Leo Sophia GroupのCFO(最高財務責任者)と承継アライアンスの代表を兼務する島崎に、その設立背景と事業に込める想いを伺いました。

 


目次

  1. プロフィール
  2. 株式会社承継アライアンス設立について


プロフィール

島崎 健志(しまざき けんじ)

株式会社Leo Sophia Group 取締役CFO 兼 株式会社承継アライアンス 代表取締役

1985年生まれ。富山県出身。

東京大学工学部を卒業後、三菱商事株式会社に入社。
事業投資、インドネシアでの都市開発会社の経営等に従事。その後、株式会社アンドパッド経営戦略を経て、2024年1月より現職。


株式会社承継アライアンス設立について

-今回承継アライアンスを設立した目的や背景についてお聞かせください

「地域の誇りと社会インフラを、次世代へ繋ぐため」です。これは我々承継アライアンスの企業MISSIONでもあります。

昨今の日本では、中小企業を中心に後継者難による倒産が毎年500件を超えています。
また、倒産した企業の代表の平均年齢は60.7歳(2024年)となり、経営者の高齢化も年々進んでいます。

 

このままでは、日本の優れた技術や品質、そして職人の想いが込められた商品や文化、いわば「日本の宝」が失われてしまう。このような価値ある日本文化を存続させ、次世代に繋ぐこと。
そして世界に誇れる強いブランドを日本から輩出することを目指し、我々は株式会社承継アライアンスを設立いたしました。

-承継アライアンスには、どのような特徴がありますか?

承継アライアンスが行うのは、端的に言うと企業の買収(M&A)です。

ただし、投資ファンド(※)等が行うM&Aとは異なる点がいくつかあります。

※投資ファンド:投資家から集めた資金を専門家が株式や債券などの様々な資産に投資・運用し、その運用成果を投資家に分配する金融商品(またはその仕組み)のこと

 

まず、永続保有を前提としたM&Aであることです。

一定期間を経て企業を再売却する投資ファンドとは異なり、我々は永続的な事業保有を基本方針としています。地域や産業の未来に責任を持つ「次世代の経営者」として腰を据えた経営を行い、事業と雇用、そして地域の誇りを守り続けます。 また、外部資本に頼っていない(外部株主がいない)ため、短期的なリターン探求をする必要が無りません。ですので、中長期目線で企業価値の向上に徹底的にコミットできます。

 

このように「次に売るために引き継ぐ」のではなく、「未来の基盤を築くために引き継ぐ」──それが承継アライアンスの一貫した姿勢です。そのような思想で、買収後はLeo Sophia Groupにて事業立ち上げ・グロースを担ってきた経験豊富なメンバーが現場に常駐し、経営・組織・オペレーションの変革を共に実行します。

 

最後に、Leo Sophia Groupが10社以上のグループ会社を経営する中で培ってきた経営基盤の提供です。

経営管理、データドリブン経営、採用、組織開発、マーケティング、ブランディング、DX化、経理財務など、経営に必要な機能の高度化を通じて企業価値の向上を目指します。
このように、企業の本質的な強みが発揮されるよう、資金面、人材面、また強固な経営基盤の側面から、「攻め」と「守り」の両輪を支える仕組みを構築することができるのが、承継アライアンスの特徴です。

-その他に独自の強みや特徴はありますか?

Leo Sophia Groupのこれまでの実績が大きなポイントです。先述の通り我々はこれまで、広告、DtoC、医療、介護、フィットネスと、様々な領域で事業を経営してきました。
このような多領域経営の中で培った、ブランド立ち上げ、グロース戦略、チーム組成などの事業を“創って伸ばす”経験と再現性が強みです。

 

また、我々は人材面でも強力にバックアップを行います。我々のグループ内に存在する多数の事業家たちの存在も我々の強みであり、だからこそ、M&A後も自ら事業を磨き上げ、企業価値の向上に結び付けることができます。加えて、我々はオーナー様とのパートナーシップ形成を最も大切にしています。通常のM&Aでは、買収後の経営は完全に譲受企業の意思によってなされるのが一般的です。

 

しかし我々は、現在のオーナー様が育てた企業そのもの、ブランドや情熱、描いている未来を尊重し、双方で合意した期待に基づき、事業承継後の経営を行うことにコミットします。 譲受後も事業オーナー様の理念を継ぎ、長期視点で価値を高め続ける。それが私たちの約束です。

-承継アライアンスを通じて、どのような価値を社会に提供していくのでしょうか?

はい。大きく3つあります。

地方発ブランドの価値拡大

冒頭でも触れた通り、日本には優れた技術、商品、文化など、世界に誇れる様々な価値があります。
それらの素晴らしい価値は、このまま何もしないままでは失われてしまう。我々は投資・M&Aとその後の事業グロースを通じ、地方に存在するブランド守り、育て、そして世界に誇れる強いブランドを輩出していきたいと考えています。
そしてそのような営みが、世界における日本のプレゼンス向上にも繋がっていくと考えています。

次世代経営者の輩出

企業の成長には、新たな挑戦を続けるリーダーの存在が必要不可欠です。
我々はM&Aとその後の企業価値の向上を通じ、企業を未来へ繋ぐ人材を多数輩出していきます。
そうすることが、失われた数十年がずっと続く日本経済全体の活性化にも貢献するものと考えています。

中小企業の力を集めて、大きなインパクトを

中小企業1社だとヒト・モノ・カネ・情報といった経営資源が足りずに、やりたいことがやれないことが多々あります。
我々は、共通のビジョンと基盤で繋がれた“群”として、グループ内に存在する各企業が個別では成し得ない挑戦を可能にし、永続的に発展できる仕組みを構築します。

―最後に、この記事を読んでいる新卒学生や転職希望者へメッセージをお願いします

前回のブログでもお話ししましたが、Leo Sophia Groupおよび承継アライアンスは、経営者を目指す人にとっては、最高の環境だと思います。今回お話ししたM&Aを通じた投資・事業再建もそうです。
投資先で取締役などの要職を担う中では、P/L(損益計算書)、B/S(貸借対照表)、キャッシュフローのすべての責任を持ちながら、事業のテコ入れや組織改革など、迅速で的確な意思決定が求められます。
このような経営の実践経験を通じ、経営者の視点が養われます。

 

また事業領域が多岐に渡ることもさることながら、BtoB、BtoC問わず新規事業の立ち上げやグロースと、本当に様々な挑戦打席があります。そしてこの打席への挑戦権は、全ての社員に平等に与えられています。
個人的には、投資銀行やFAS(※)への就職を目指されている方にこそ、今回お話しした承継アライアンスにおける経験に手を伸ばしてほしいです。というのも、全ての企業がそうと言い切れるわけではありませんが、金融やコンサルティングのビジネスモデル上、企業変革への関与には一定の限界があるからです。

 

なぜなら、経営における最終の意思決定権者および実行者は、あくまで経営者が行うものだからです。自身で経営を行い、苦しみ、這い上がり、学び、そして変革を実現する。
この過程で得られる経験こそが経営の本質です。一定の限界がある外部からの関与ではなく、このように”経営の当事者”として、事業再建・グロースのミッションにぜひチャレンジしてほしいと思います。

 

取締役としても、「将来的に自分は事業家・経営者になるんだ」という熱意を持った勢いのある若手をどんどん抜擢していきたいと考えています。そのような方は、ぜひLeo Sophia Groupの門を叩いてください!

※FAS(Financial Advisory Services):財務アドバイザリーサービス


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