
オウンドメディアはカスタマージャーニー設計が成功の鍵!マップの作成方法も解説
現代のマーケティングは、日々新しい手法が生まれ、多様な施策の中から最も効果的なものを選ぶ難しさに直面しています。
特にデジタルマーケティングの世界では、持続的な成果を上げられる施策を見極めることが大きな課題となっています。
本記事では、全国の20代から50代の企業に勤める男女300名を対象に「SEOオウンドメディアの運用実態と課題」に関する調査を実施しました。
株式会社Leo Sophiaでは集客に課題のある企業様へSEOオウンドメディアの運用支援を行っております。
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これまでの事業開発の経験を活かして、クライアントのビジネス課題の克服をSEOの面から支援するサービスを展開しています。
【調査概要】
調査対象:企業に在籍する300名の男女
年齢層:20代~50代
調査方法:インターネットアンケート調査
実施期間:2025年2月25日~2025年3月5日
目次
選択肢
▼年齢
▼性別
▼職種
▼業界
今回の調査では、多様な属性を持つ回答者から幅広い意見を収集するため、全国の20代から50代の男女300名を対象にアンケートを実施しました。
以降の分析では、これらの基本属性による違いにも着目しながら、SEOオウンドメディアの運用実態について詳しく見ていきます。
選択肢
SEOオウンドメディアの運用経験については、全体の3分の2以上が「運用したことがない」と回答しており、まだ多くの企業で導入が進んでいない実態が明らかになりました。
また、「過去に運用していたが、現在はやっていない」という回答が約2割あることから、実際に取り組んだものの、何らかの理由で継続できなかったケースも少なくないことがわかります。
業界別にSEOオウンドメディアの運用状況を分析すると、ITや広告・メディアなどの情報発信と密接に関わる業界ほど運用率が高い傾向が明確に表れています。特に「メディア/出版」業界では46.15%が「現在運用中」と回答しており、他業界と比較して突出して高い運用率を示しています。
業界 | 現在運用中 | 過去に運用 | 未運用 |
メディア/出版 | 46.15% | 30.77% | 23.08% |
IT/ソフトウェア | 28.85% | 23.08% | 48.08% |
広告/マーケティング | 26.09% | 39.13% | 34.78% |
BtoBサービス | 15.38% | 38.46% | 46.15% |
医療/ヘルスケア | 13.04% | 4.35% | 82.61% |
製造業 | 10.87% | 8.70% | 80.43% |
教育 | 5.26% | 10.53% | 84.21% |
小売/EC | 4.00% | 24.00% | 72.00% |
この結果から、SEOオウンドメディアは情報発信を主とする業界では定着しつつあるものの、その他の業種では十分に活用されていない状況が明らかになりました。学習塾など地域密着型のサービスが多い教育業界では、主な集客方法が紙媒体や紹介が現在も大半を占めているのではないかと考えられます。
SEOオウンドメディアを現在運用している企業では、内製と外注を組み合わせた「ハイブリッド型」の運用体制を採用しているケースが運用中の43人のうち、41.86%(18人)と最も多いことが明らかになりました。
運用体制 | 割合 |
ハイブリッド型(内製+一部外注) | 41.86%(18人) |
完全内製 | 30.23%(13人) |
外注(記事執筆・サイト管理など) | 27.91%(12人) |
この結果は、SEOオウンドメディア運用において、自社のリソースや専門知識と外部の専門家のスキルをバランスよく活用する「ハイブリッド型」が自社の強みや商品知識を活かしながらも、SEO技術や記事制作の専門性を外部に求めることで、効率的な運用を実現していると考えられます。
SEOオウンドメディアの運用には、自社のサービスや商品に関する深い知識と、SEOやコンテンツマーケティングの専門的なスキルの両方が求められます。「完全内製」では自社の強みを活かした一貫性のあるコンテンツ制作が可能である一方、人的リソースやSEOスキルの面で限界があります。また「完全外注」では専門的なSEO対策や効率的な記事制作が可能ですが、自社の独自性や専門知識を十分に反映させるのが難しい場合もあります。
その点、「ハイブリッド型」は自社のコアな部分(企画や方向性の決定、専門的な内容確認など)を担保しつつ、ノウハウやリソースが必要な部分(記事執筆やSEO対策など)を外部の専門家に委託する柔軟な体制です。
選択肢
SEOオウンドメディアを始めるきっかけは「自社の商材やサービスの認知を拡げたかった」と回答した人が30人で最も多く、次いで「集客を増やしたかった」が19人と続いており、主に「認知拡大」と「集客」のためのマーケティングツールとして活用されていることがわかります。これは、SEOオウンドメディアが単なる集客手段以上の役割、つまり自社のブランドや専門性をアピールする場としての価値が認識されていることを示しています。
また、「SNSなど他の施策と組み合わせたかった」という回答も6人あり、オウンドメディアを独立した施策としてではなく、総合的なマーケティング戦略の一部として位置づけている企業も少なくないことがわかります。
特に広告コストの上昇や第三者クッキー廃止の動きなど、デジタルマーケティングを取り巻く環境変化の中で、自社で保有するメディアの価値が再認識されているとも言えるでしょう。
選択肢
SEOオウンドメディアを運用している企業の9割以上が「マーケティング施策として有効である」と回答しており、実際に運用している企業の大多数がSEOオウンドメディアの効果を実感していることを示しています。
『有効だと思う』と回答した人からは、「実際にオウンドメディアへのアクセス数アップとともに、商品・サービスの認知度アップや売上につながっている」「自社のファンを増やす施策としてはオウンドメディアは有効策」「広告よりもお金をかけずに集客できるから」などの理由が挙げられています。これらの回答からは、オウンドメディアが集客だけでなく、ブランド構築や費用対効果の面でも価値を発揮していることがわかります。
実際にSEOオウンドメディアを運用している企業の約7割が「運用成果に満足している」と回答しており、適切に運用されたSEOオウンドメディアが実際のビジネス成果に結びついている様子が伺えます。
▼SEOオウンドメディアの運用成果満足度(現在運用中の43人)
回答 | 割合 |
満足している | 69.77%(30人) |
満足していない | 30.23%(13人) |
一方、「有効ではない」と回答した人からは、「ある程度継続配信しているものの期待する成果が出ていない」「まだメリットがいまいち分からない」といった意見が挙げられています。しかし「自社で出来ないので外部に依頼しているからさらにうまく行っていない」という回答は、運用体制や外部パートナーとの連携の重要性を示唆しています。
SEOオウンドメディアで成果を上げるためには「記事の質向上」が最も効果的である一方、運用上の最大の課題は「コンテンツのネタ探し」であることが明らかになりました。
▼成果が出たと感じた施策
▼SEOオウンドメディアの運用で困っていること
これらの結果から、SEOオウンドメディアの成功の鍵は「質の高いコンテンツ」と「的確なキーワード選定」にあることが明確です。特に「記事の質向上」が最も効果的と回答された点は、Google検索アルゴリズムが年々コンテンツの質を重視する方向に進化していることとも一致しており、単なるキーワード詰め込みではなく、ユーザーに真に価値ある情報を提供することの重要性を示しています。
一方、課題として挙げられている『コンテンツのネタ探し』は継続的なコンテンツ制作の難しさを示しており、良質なコンテンツを継続的に生み出すためには、常に新しいネタや切り口を見つけることが重要で、これがSEOオウンドメディア運用の大きな障壁となっていると考えられます。
選択肢
調査の結果、SEOオウンドメディアを現在運用していない最大の理由は「効果がいまいちわからない/わからなかった」であり、成果の不透明さが導入の障壁となっていることが明らかになりました。
この結果は、多くの企業がSEOオウンドメディアの効果に対する確信を持てていないことを示しており、「効果が出るまで時間がかかる」というSEOの特性や、「記事制作の負担が大きい」といった運用面での懸念が、導入を躊躇させる要因となっていると考えられます。
しかし、SEOオウンドメディアに対して必要性を感じている方やニーズは高く、現在運用していない人の約6割が「懸念が払拭できれば運用したい」と回答していることが明らかになりました。
回答 | 割合 |
運用したい | 60.31%(155人) |
運用したくない | 39.69%(102人) |
この結果は、多くの企業がSEOオウンドメディアの価値を認識しつつも、前述したような効果の不透明さや運用負担などの懸念から導入に至っていない状況を示しています。つまり、これらの障壁が取り除かれれば、SEOオウンドメディア市場はさらに拡大する可能性があると言えるでしょう。
また、もしも運用するとなった場合の希望する運用体制は、運用中の企業の体制と同じく、「ハイブリッド型」を最も多く希望されていることがわかります。一方で、「完全内製」を希望する企業も約3割あり、コストを抑えながら自社のペースで運用したいというニーズも強いことがわかります。
▼運用する場合の運営体制
体制 | 割合 |
ハイブリッド型(内製+一部外注) | 36.96%(95人) |
外注(記事執筆・サイト管理など) | 31.91%(82人) |
完全内製 | 31.13%(80人) |
これらの結果から、特に「効果がわからない」という最大の障壁に対しては、具体的な効果指標や成功事例の提示が有効であり、「予算やリソースの制約」に対しては、段階的な導入方法や外部リソースの活用など、実現可能な運用モデルの提案が求められています。
選択肢
現在のマーケティング施策において、SNS運用が最も注力されている一方、SEOオウンドメディアは3番目の位置付けとなっていることが明らかになりました。
この結果は、手軽に始められる点でSNSマーケティングが現在の主流である一方、構築するのに手間がかかるSEOはSEOオウンドメディアも一定の地位を確立していることを示しています。ただし、注目すべきは、前述した運用満足度の違いです。
SNSは比較的低コストで始められ、即時的な反応を得やすいため、多くの企業が最初に取り組むマーケティング施策として選択しています。
▼施策別の現在の満足度
施策 | 満足している | 満足していない |
SEOオウンドメディア | 63.33%(19人) | 36.67%(11人) |
SNS運用(X、Instagram、TikTokなど) | 36.11%(39人) | 63.89%(69人) |
デジタル広告(リスティング、ディスプレイ) | 59.26%(16人) | 40.74%(11人) |
メールマーケティング | 54.55%(6人) | 45.45%(5人) |
ウェビナー・セミナー | 16.67%(2人) | 83.33%(10人) |
PR/広報活動 | 43.75%(28人) | 56.25%(36人) |
一方、SEOオウンドメディアは、立ち上げや運用に一定のリソースが必要であるものの、長期的な視点での効果や、自社の資産として蓄積されていくコンテンツの価値が評価されていると言えるでしょう。
本調査から、SEOオウンドメディアは運用企業の約7割が成果に満足し、特に「記事の質向上」や「検索キーワードの徹底分析」が成果に直結する重要な要素となっていることが示された一方、全体の6割以上が運用未経験という実態が明らかになりました。
運用していない主な理由には「効果がわからない」「予算不足」「リソース不足」などが挙げられ、懸念が払拭できれば6割が運用に前向きであり、ニーズの高さも示されています。
今後の市場拡大には効果測定の明確化や成功事例の共有が重要であり、これらの課題が解決されれば、SEOオウンドメディアはSNSに次ぐマーケティング施策としてさらに普及していくことが期待できるでしょう。
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