目次
「せっかく記事を作成したのに、アクセス数・コンバージョンが増えない」
「最適なキーワードの選び方が分からない」
「キーワード選定時のおすすめツールが知りたい」
SEO対策をしていく上で、上記のようなお悩みを抱えている人は多いのではないでしょうか。
キーワードによって検索意図や見込みのアクセス数は異なっており、最適なキーワードを選ぶのは難しいですよね。
各サイトの目的を達成するためにも、SEO対策においてキーワード選定は非常に重要になっています。
なぜならキーワード選定が適切にできていないと十分なアクセス数を稼げず、以下のような事象に直面する恐れがあるためです。
たった1つの指標を基準にしてキーワードを選ぶなど、十分に分析しないまま方針を決めるケースも多いです。
本記事では、コンテンツSEOに向き合い続けて10年以上の弊社が適切なSEOキーワード選定のやり方・注意点について解説します。
アクセス数・コンバージョンを増やすための戦略も紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
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>>【コンテンツSEO】とは?効果やメリット・作り方をわかりやすく解説
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キーワード選定とは、各サイト・コンテンツ内で対策するキーワードを選ぶSEO施策のことを指します。
ユーザーの検索意図やコンバージョンの確率はキーワードによって変わるので、キーワード選定はSEO対策において非常に重要です。
メディアの成功はキーワード選定の質にかかっていると言っても過言ではないので、選び方をしっかり身に付けましょう。
SEOでキーワード選定が重要視されている理由として、以下の3つが挙げられます。
上記のようにキーワード選定をする際は、様々な要素の分析が必要です。
それぞれの理由について解説していきます。
キーワード選定時には「記事公開後に検索順位上位をとれるのか」を加味する必要があり、上位表示難易度を見誤ると流入数が取れなくなってしまいます。
多くのサイトが対策しているキーワードは対策に時間もかけられており、求められる記事質も上がるため必然と上位表示も難しくなるでしょう。
またコンテンツの質だけではなく、以下2点のようなサイト単位の指標もSEO評価に関わっています。
競合記事の分析をする際は、コンテンツ内容だけではなくサイト全体を分析しましょう。
キーワードのペルソナ分析ができていないとコンバージョンにも繋がりません。
例を挙げると「SEO 外部対策」というキーワードはただ対策例を知るだけで終わってしまい、コンバージョンには繋がりづらいです。
キーワードを選んでコンテンツ作成を始める前に、「検索意図に購買意欲は含まれているか」を確認しておきましょう。
キーワードを選んでいると似たようなキーワードを見かける時がありますが、少しキーワードをずらすだけで検索意図が変わるケースもあります。
例えば「検索順位 下がった」「検索順位 上がらない」という二つのキーワードがあったと仮定します。
「自社サイトの検索順位に課題を感じている人」が検索しそうなワードですが、検索意図の違いは以下の通りです。
似たようなキーワードでも検索意図が違う例
似たようなキーワードがあったとしても検索意図が少し違うケースがあるので、実際に検索して検索画面上位のコンテンツの傾向を分析してみましょう。
キーワード選定する上で重要な戦略において抑えるべきポイントを紹介します。
以下2点はしっかりと抑えておきましょう。
各ポイントについて解説していきます。
キーワード選定を始める前に、まずはサイトの目的を明確にしておきましょう。
なぜならサイトの目的によって、その目的を達成する為に必要なコンテンツの種類が変化するためです。
資料請求などコンバージョンを目的とした場合は、CV可能性が高いキーワードを中心に選びます。
ブランディングを目的としたオウンドメディアの場合は、ノウハウ系のキーワードでリードを集めるのが良いでしょう。
当サイトだとSEOコンサルティングへの集客を目的としているため、「コンテンツSEOとは」のようなSEO基礎知識のキーワードを中心に選定しています。
サイト目的に応じてペルソナも変化するので、後々キーワード戦略の方向性にずれが生じないように明確にしましょう。
また目的を設定する際は、「いつまでに」「どれぐらい」達成すればよいのかを具体的に設定しましょう。
例えば自社ブランドサイトの目的を設定する際は、「ブランド価値を高める」だけだと不十分です。
「将来的にブランド価値を上げれるように、3カ月後までに1ヶ月100,000PVを目指す」など、数字を使うとより目的が明確になります。
キーワード選定をしていく上で「カスタマージャーニーマップ」の活用は重要です。
カスタマージャーニーマップとは顧客が商品・サービスを購入するまでの道のりを表したものであり、マーケティング全般で利用されます。
「興味関心」「認知」「比較」など一連のプロセス内でユーザーの行動が分けられているのが特徴です。
またサイトの目的を明確にしておけば、上記それぞれの段階でターゲティングするべきユーザーも分かりやすくなります。
例えば「ユーザーにおすすめなSEO業者を紹介する」が目的の場合は、「比較」フェーズのユーザーをメインターゲットにしましょう。
カスタマージャーニーマップの各プロセスについてですが、キーワード選定にも応用できます。
例えば「興味関心」のプロセスのユーザーだと、「SEOとは」のようなキーワードを検索するユーザーがいます。
カスタマージャーニーマップでユーザーの行動を細分化して、キーワードのヒントにしましょう。
カスタマージャーニーについてさらに詳しく知りたい方はこちら。
>>カスタマージャーニーとは?重要な理由や作り方を実例とともに解説
実際にSEOキーワード選定をする際の具体的な流れを紹介します。
以下の流れでキーワードを決めていきましょう。
各工程における重要ポイントも説明しているので、ぜひ参考にしてみてください。
まずペルソナを設計して、自社サイトに訪れるユーザーの特徴を言語化します。
SEO対策でペルソナ設計をする際は、サイト目的に沿って設計すると良いです。
例えばサイト目的が「誰でも分かりやすいSEO情報を発信する」だとします。
次は以下のように5W1Hに沿って、サイトの目的を具体化していきましょう。
詳細 | ||
Whom?(誰に?) | 自社サイトのアクセス数が伸び悩んでいるが、SEOについての知識が足りずに苦戦しているインハウスのSEO担当者へ | |
Whom?(誰が?) | 10年以上コンテンツSEOと向き合い続け、100近くのメディアを立ち上げ実績を上げた企業が | |
What?(何を?) | オウンドメディアやSEOについての基礎知識を | |
How?(どのようにして?) | 画像や動画などで分かりやすくなった基礎知識メインの記事コンテンツを運用して | |
Why?(どのような意図で?) | 一人でも多くのSEO担当者が記事を読んで、自社サイトのSEO改善に活かせるように。 |
上記の表に従って「SEOについては初心者だが、早めにオウンドメディアで結果を出したいSEO担当者」をペルソナとします。
大枠のユーザー像を決めた後は「ペルソナは何に悩んでサイトを訪れるのか」を考えていきましょう。
なぜなら検索するユーザーの多くが悩みを抱えており、悩みの解決に導けば目的達成に近づくためです。
ユーザーの悩みは「競合獲得キーワードの洗い出し」をすれば推測できるようになります。
必ずサイトの目的とユーザーの悩みから逆算した上で、ペルソナを設計しましょう。
またより深くペルソナを設計したい時は、以下のような「顧客管理ツール」や「AIツール」がおすすめです。
顧客管理ツールである「DS INSIGHT」を使えば、キーワードだけでは見えないニーズを探しやすくなります。
「年齢」「居住地域」「興味関心事項」等のデータを活用してペルソナ設計に役立てられます。
AIツールである「Insight Journey」はユーザーの「悩み」を記入するだけで、ペルソナ像と詳細の悩みまで抽出可能です。
改善施策案もAIから提示してもらえるため、リソースが少ない状況下でもペルソナ設計を細かく行いたい方におすすめでしょう。
キーワード選定をする上で、想定される競合サイトを洗い出すことも重要です。
検索ボリュームの大きい「SEO対策」を検索して画面に表示されるメディアから、サイト目的・自社サービスとの類似性を考えた上でいくつかピックアップしてみましょう。
例えばアフィリエイト収益を目的としたサイトの場合は、同じく広告収益を目指したサイトを参考にするのがおすすめです。
競合上位メディアとサイトの構造・デザイン・ジャンル展開などが似ていると、クローラーからの評価が上位の記事と同様に高くなりやすいです。
リストアップした競合メディアの傾向を分析した上で、展開キーワードも決めていきましょう。
競合サイトの洗い出しが完了したら、競合が獲得しているキーワードをピックアップしてみましょう。
競合獲得キーワードはAhrefs(エイチエフレフス)というツールで簡単に洗い出せます。
Ahrefsを使って競合獲得キーワードを抽出する際ですが、似たような意味のキーワードの流入が多く見受けられます。
例えば「seo対策」と「seo 対策」はほぼ同じ意味ですが、別のキーワードとして扱われています。
少しでもアクセス数を増やすためにも、同じ意味のキーワードは検索ボリュームの大きいものをピックアップしましょう。
洗い出したキーワードの中で、設計したサイトのペルソナと合致しているキーワードのみリスト化します。
今回のペルソナは「SEOが分からない初心者」であるため、「SEO 基本」などのキーワードをリストアップします。
その一方で、ペルソナ以外のユーザーが検索する傾向がありそうなキーワードは候補から外していきます。
例えば「SEO対策 料金」はSEOコンサルティング会社の利用を検討している人が検索する傾向があるので、狙う必要性は低いでしょう。
また、競合獲得キーワード調査はラッコキーワードというツールでも可能です。
調べたいサイトのURLを入力して検索するだけで、競合サイトが獲得しているキーワードが洗い出せます。
ラッコキーワードは無料ツールであるため、予算次第で検討してみると良いでしょう。
キーワード候補のリストアップが完了したら、各キーワードをペルソナ・おすすめのアプローチ方法に合わせて以下のように分類していきます。
ペルソナの分類 | キーワード例 | アプローチ方法 | |
顕在層 | ・SEO対策 大阪 ・SEO対策 東京 | ・アフィリエイト広告 ・リスティング広告 | |
準顕在層 | ・SEO対策 相談 ・SEO対策 やり方 | ・オウンドメディア ・SNS広告 ・リスティング広告 | |
潜在層 | ・webマーケティング 仕事 一日 | ・オウンドメディア ・SNS広告 ・ディスプレイ広告 ・メルマガ ・セミナー |
上記のように分類して表にまとめることで、自社の目的に即したキーワードが絞りやすくなります。
例えば「SEO 大阪」のようにニーズが明確な顕在層であれば、アフィリエイト広告で商品の購入を狙いましょう。
キーワードのリスト化・分類が完了したら、実際に自社サイト内で狙っていくキーワードを選びます。
基本的にサイトの目的にあったキーワードを選定していきましょう。
また上記のサイト目的以外にも、以下観点でもキーワードの絞り込みをするのがおすすめです。
作成したコンテンツでアクセス数を最大化するためにも、絞り込みは慎重に行いましょう。
実際に狙っていくキーワードの絞り込みが終わったら、選んだキーワードの執筆優先度を決めましょう。
まず第一に「メディアが目指す成果を出せるのか」が重要であるため、以下3つの指標から執筆優先度を考えていきます。
執筆優先度決定時に見るべきポイント3点
上記3つの指標を基準に優先度が決まったら、トピッククラスターも意識した上で優先度をさらに細かく決めましょう。
トピッククラスターとは、同分類の記事を内部リンクで繋ぎ、サイト全体でSEO評価を高める手法です。
より早くSEO評価を上げるためにも、同じ分類のキーワードを重点的に選定するのも検討してみましょう。
最終的に決まった優先度に基づいて、各キーワードごとの執筆スケジュールを確定させます。
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SEOキーワード選定時には、主に以下3つの注意点があります。
それぞれの注意点について解説していきます。
キーワード選定する前には、必ず「自社サイトの状況」をしっかり理解しておきましょう。
自社サイトの状況は大きく分けると以下4つになります。
自社サイトの状況4パターン
サイト状況が理解できていないとコンテンツ作成の効果を発揮できないだけではなく、PDCAサイクルを回せなくなってしまいます。
それぞれのサイト状況に応じて、以下の方針でキーワードを選ぶのがおすすめです。
自社サイト状況別のキーワード方針
上記のようにサイト状況を言語化した上で、キーワード選定の方向性を決めましょう。
キーワードはキーワードボリューム一点だけを見て選定しないようにしましょう。
アクセス数という指標を追っていく上ではキーワードボリュームは重要ですが、CVの可能性が高いのかも重要ポイントです。
せっかく多くのアクセス数を稼げても、CV確度の低いキーワードからの流入だと成果につながりません。
例え検索ボリュームが少なかったとしても、資料請求などの成果に繋がりやすいキーワードもあります。
検索ボリュームだけではなく「ユーザーに購買意欲はあるのか」もキーワード選定時に考慮すべきです。
またキーワードの検索画面上にある競合サイトのドメインパワー(DR)が強いかも確認しましょう。
特に「厚生労働省」のような政府関連ドメインはパワーが強い傾向にあるので、検索画面上にあったら避けたほうが良いです。
キーワードボリュームは方針を決める上での一つの観点であり、その他の観点もあることを覚えておきましょう。
キーワードを選ぶ上で、カニバリゼーションが発生しないよう注意しましょう。
「自社サイトの複数ページが同じキーワードの検索画面上で表示されている」状態をカニバリゼーションと呼びます。
カニバリゼーションが発生すると「SEO評価の分散」「コンバージョン機会の損失」などのデメリットがあります。
主な対策についてですが、各キーワードの検索画面画面を比較して以下2つの状況別に対応を変えましょう。
例えば「SEO対策 やり方」と「SEOとは」の検索画面では、同じ記事がどちらのキーワードでも上位を占めています。
上記の場合「SEO対策 やり方」「SEOとは」のキーワードは検索意図が似ているということです。
検索意図が似ているキーワードは、同じ記事で上位表示を狙うと良いでしょう。
逆に検索意図が同じキーワードを別記事で対策すると、カニバリゼーションが発生しやすくなります。
その一方で以下の場合は、カニバリゼーションを解消しない方が良いでしょう。
複数の記事でカニバリゼーションが起きてしまうと、解消するための工数が通常より多くかかってしまいます。
カニバリゼーションを解消するのに労力がかかりそうな場合は、対策の優先度を下げるのも一手です。
またカニバリゼーションを起こしている2つ以上の記事の内、1記事からアクセス数をある程度確保できている場合は対処する必要性は低めと言えます。
なぜなら、解消したところでアクセス数が劇的に上がる保証はないためです。
SEOにおいてカニバリゼーションは解消すべき問題ですが、解消後に目標達成に近づけるかは考えておきましょう。
キーワードと言っても様々な種類・分類があります
以下のリンク先でキーワードの種類・分類を紹介しています。
適切なSEO戦略の設計のために各キーワードの理解は重要であるため、ぜひ覚えておきましょう。
SEOキーワードは主に以下4種類に分けられます。
上記のキーワードを分析するとペルソナの理解が深まるため、事前に洗い出しておきましょう。
記事内に盛り込むことでGoogleからのSEO評価も高くなりますが、無理やり記事内に書き込むと逆にマイナス評価になるリスクもあるので注意が必要です。
関連キーワードとは、検索ワードと関連性が高いとGoogleに判断されたキーワードです。
「ラッコキーワード」という無料ツールを利用すると、簡単に関連キーワードを抽出出来ます。
検索キーワードから連想される類義語などが表示されるため、検索意図をより詳しく理解したい時に役立ちます。
関連キーワードから検索意図の理解を深めれば、より自サイトの目的にあったキーワードを見つけやすくなるでしょう。
サジェストキーワードとは、Googleから提案されるキーワードです。
Googleの検索窓上にキーワードを入力すると、複数のサジェストキーワードが表示されます。
サジェストキーワードは該当キーワードを検索したユーザーのGoogle上での行動を元に提案されます。
一見すると関連性が低そうなキーワードも中にはあるので、隠れたニーズを発見するためのヒントになるでしょう。
Googleが提案するキーワードであるため、よりSEO評価の上がりやすいキーワードを選べるようになります。
共起語とは、特定の事柄の説明時に良く使用される単語を指します。
例えば「SEO対策」について説明される記事には「検索」「記事」「上位」「コンテンツ」などの単語が含まれているケースが多いです。
関連性の高い情報を含んだコンテンツにするためにも、違和感がない程度に共起語を盛り込んでいきましょう。
再検索キーワードとは、ページから離脱したユーザーが次に検索する傾向があるキーワードを指します。
一度離脱したユーザーが検索するので、潜在的なニーズがわかりやすくなるのが特徴です。
各種ツールで再検索キーワードの調査ができますが、検索画面上の「他の人はこちらも検索」で確認するのが一番簡単です。
再検索キーワードを通じて潜在ニーズをつかめるので、キーワード選定段階で自社の目的に合っているか確認しやすくなります。
SEOキーワードは以下の4分類で分けられます。
SEOキーワードの分類 | 特徴 |
knowクエリ | 何かしらの情報を「知りたい」検索意図が含まれるキーワード |
Doクエリ | 何かしらを「したい」検索意図が含まれているキーワード |
Goクエリ | 特定の場所に「行きたい」という検索意図が含まれたキーワード |
Buyクエリ | 何かを「買いたい」という検索意図があるキーワード |
「クエリ」とはユーザーの検索意図を表し、ユーザーの興味関心に応じてクエリの種類が変化します。
上記4つのクエリのを理解すればユーザーニーズの解像度も高まるので、それぞれ説明します。
Knowクエリとは、何かしらの情報を「知りたい」検索意図が含まれる単語になります。
「コンテンツSEOとは」などが具体例です。
その一方で「知りたい」というニーズが強いため、コンバージョンには繋がりづらい傾向があります。
knowクエリのキーワードは、「自社サービスについてまず知ってもらいたい」時に選ぶと良いでしょう。
Doクエリは、何かしらを「したい」検索意図が含まれている語句です。
例として「オウンドメディア 改善」などが挙げられます。
「行く」「買う」以外の行動を起こす時のクエリはDoクエリとして分類されやすいです。
問い合わせ・資料請求などサイト内でアクションを促したい時に向いています。
Goクエリはどこか特定の場所に「行きたい」という検索意図が含まれた語句のことを指します。
例として「SEO対策 大阪」などが挙げられます。
特定の場所が気になっているユーザーが多いので、該当施設の場所を示したGoogleマップが検索画面上に表示されるケースが多いです。
例えば、自社で保有する特定地域の店舗への集客を促したい時は、Goクエリのキーワードを選ぶと良いでしょう。
Buyクエリは何かを「買いたい」という検索意図がある語句になります。
「SEO対策 見積もり」など何かしらの商品・サービスの購買意欲が感じられるのが特徴です。
ユーザーの商品に対する興味が強いクエリのため、コンバージョンが発生しやすい傾向にあります。
商品について重点的に訴求しているページでは、Buyクエリのキーワードを盛り込むと良いでしょう。
SEOキーワードは検索ボリュームの大きさの基準でも分類可能です。
検索ボリュームとは、該当キーワードが1ヶ月間で検索された回数のことを示します。
例えば1ヶ月で5,000回検索されたキーワードのボリュームの数値は「5,000」です。
ボリュームに応じて以下のように分類されるので、それぞれ説明します。
分類 | 特徴 |
ビックキーワード | 月間検索ボリューム1,0000以上のキーワード |
ミドルキーワード | 月間検索ボリューム1,000~1,0000程度のキーワード |
ロングテールキーワード | 月間検索ボリューム1,000未満のキーワード |
ビックキーワードとは、月間検索ボリュームが10,000以上のキーワードのことを指します。
主に「SEO サービス」のように、1~2ワードで構成されるケースが多いです。
検索ボリュームが大きいため、上位表示されれば高い収益性が望めます。
しかし競合も時間をかけて対策を練るキーワードであるため、上位表示難易度は高めです。
サイト運営においては「アクセス数」は重要な指標である為、ビックキーワードは優先的に選ぶと良いでしょう。
月間検索ボリュームが1,000~10,000程度のキーワードを「ミドルキーワード」と呼びます。
ミドルキーワードの例として「SEO対策 福岡」など、2~3ワードの傾向にあります。
比較的多くのユーザーの流入が見込めますが、まだニーズが抽象的であるため関連キーワードと併せて対策するのがおすすめです。
検索ボリューム10,000以上のビックキーワードは上位表示が難しいので、ミドルキーワードも優先的に選びましょう。
ロングテールキーワードとは、月間検索ボリュームが1,000未満のキーワードです。
「SEO ツール 無料」などが具体例として挙げられるでしょう。
検索ボリュームは低くなっているため、上位表示しやすい傾向があります。
また検索意図が明確になるため、ロングテールキーワードを狙えばニーズにあった記事を作成しやすくなります。
ただしロングテールキーワードは検索ボリュームが少ないため、関連キーワードとして選ぶと良いでしょう。
キーワードを選定する時にツールを活用すると、より適切なキーワードを選びやすくなります。
以下はキーワード選定時に役立つツール一覧です。
それぞれ違った特徴があるので、説明していきます。
Google search Consoleは、Googleが提供している分析ツールの1つです。
上記ツールでは、以下の情報を調べられます。
サイト単位とページ単位両方のデータを分析できるのは、魅力の一つです。
ただし自社サイトのデータしか取得できないため、競合サイトの分析もしたい場合は他ツールも併用しましょう。
Googleキーワードプランナーは、Google広告の管理画面上で利用できる無料のキーワード選定ツールです。
Google広告に出稿する広告主向けのツールですが、SEO対策のためにも活用できます。
Googleキーワードプランナーでは以下3つの情報を調べられます。
ただし、Google広告に出稿していないアカウントには曖昧なデータが表示されるので注意しましょう。
aramakijakeはGoogle・Yahooの月間検索数を調べられるツールです。
掲載順位別の見込み流入数も調べられるので、キーワード戦略について細かく設計できます。
また会員登録する必要がないので、すぐに利用できるのも魅力です。
Ubersuggestは、WebマーケターのNeil Patel氏が作成したSEO分析ツールです。
無料でキーワードについて調査できるツールですが、一部拡張機能は有料プラン限定で使えます。
Ubersuggestで調べられるのは、以下の情報です。
有料で拡張機能を利用すると、「競合流入キーワードの調査」や「順位チェックツール」等の機能が使えます。
本格的なSEO対策の際は有料プランにすると良いでしょう。
Keyword ToolはGoogleだけではなく、他媒体のサジェストキーワードも取得できるツールです。
無料プランだと一部のデータしか確認できないため、全機能を活用したい場合は有料プランがおすすめでしょう。
KeywordToolでは主に以下6つの情報を調べられます。
質問調のキーワードや前置詞が含まれたキーワードなど、ユニークなキーワードを見つけられます。
KeywordToolは珍しいキーワードを抽出できるので、より細かく検索意図を分析する際におすすめです。
keywordmapは多彩な機能が搭載されたコンテンツマーケティングの分析ツールです。
以下の情報をkeywordmapで調査・分析できます。
有料ツールですが、SEO対策をする上で必要な情報を1つのツールで使えるのは魅力的です。
Ahrefs(エイチレフス)は日本だけではなく世界中で使用されているSEO分析ツールです。
キーワードについて以下の情報を調べられます。
Ahrefsを使用すれば検索ボリューム・関連キーワードなど、キーワードに関する情報がほぼ全て取得できます。
有料ツールですが、ドメインパワーや被リンク数なども分かるので、全SEO担当者に必携のツールです。
本記事ではキーワード選定のやり方・注意点などについて紹介しました。
WebサイトのSEO対策をして行く上で、キーワード選定は目標達成のための最重要アクションの1つです。
キーワード選定が上手くできていないと、アクセス数・コンバージョンなどの数値が伸び悩んでサイトの目的が達成できないので、慎重に選ぶべきです。
様々な要素を考える必要があるので、キーワード含むSEO基礎知識を押さえた上でキーワード選定を行っていきましょう。
SEOの知識をもう一度おさらいしたい方はこちら。
>>SEOとは?種類や仕組みなどの基礎知識から必要な施策まで分かりやすく解説
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