【2025年最新版】SEOとは?SEO対策の基本や上位表示に必要な考え方をわかりやすく解説
オウンドメディアの運用を検討している、または運用しているマーケティング責任者の方々の中には、期待した効果が得られず悩んでいる方も多いのではないでしょうか?
特に、広告費用対効果(CPA)の面で、直接的な成果だけを見ていると、オウンドメディアの価値を疑問視してしまうこともあるでしょう。
確かにオウンドメディアは短期的な成果を求める施策には不向きかつ、CPAなどの直接的な効果だけに注目すると、その費用対効果に疑問を感じてしまうこともあるかもしれません。
しかし、オウンドメディアには他のマーケティング施策の効果を「促進」し、新たなマーケティング戦略の「起点」となる、非常に重要な役割を担っています。
本記事では、直接的な効果だけでなく、見落とされがちな「間接効果」にも焦点を当て、オウンドメディアの役割を「促進」と「起点」という2つの側面から解説していきます。
オウンドメディアの費用対効果について先に知りたい方は、以下の記事をご確認ください。
関連記事: オウンドメディアの費用対効果の実態とは?
目次
オウンドメディアの役割を理解する上で、まずはSEOにおける「間接効果」について整理します。
オウンドメディアにおけるSEOの間接効果とは、コンテンツの利活用を通じて、様々なマーケティング効果を増幅させることを指します。
オウンドメディアをSEO対策と組み合わせることで得られる具体的な間接効果は、主に以下の3点です
効果 | 概要 | 具体例 |
獲得impへのレバレッジ | 良質なコンテンツによるimp獲得と、それを他施策で活用することで効果を増幅 | 検索上位表示された記事を広告やSNSで活用し、更なる認知拡大を図る。より多くのユーザーにコンテンツを届けることができ、獲得インプレッション(表示回数)にレバレッジを効かせることが可能。 |
認知拡大施策の受け皿 | 広告などで興味を持ったユーザーの詳細な情報ニーズを満たす | 広告で商品を知ったユーザーが検索した際に、オウンドメディアで詳細情報を提供し、理解を深める |
アシストCVへの寄与 | カスタマージャーニー全体で複数回接触し、ユーザーの購買意欲を高め、CVへつなげる | 検索流入やSNSを通じて繰り返し接触することで、ユーザーの信頼感を高め、購入を後押しする。初めての訪問でCVに至らなくとも、複数回の訪問で資料請求や問い合わせなどの行動を促す。 |
オウンドメディアは単にコンテンツを公開する場ではなく、ユーザーとの関係構築を深め、マーケティング戦略全体を支える重要な役割を担っていると言えます。
オウンドメディアはSEOを通じて中長期的に間接効果を発揮し、マーケティング全体の成果向上への貢献が期待できると言えるでしょう。
オウンドメディアは他のマーケティング施策と連携することで、その効果をさらに「促進」する役割を担います。
オウンドメディアが持つ「促進」の役割を、ターゲティング精度とユーザーとの継続的な接点創出という2つの側面から詳しく解説します。
オウンドメディアの強みは、SEOを通じて自社の商品やサービスに興味関心を持つユーザーをピンポイントで集客できるという、精度の高いターゲティングにあります。
例えば、商標キーワードと関連キーワードで検索上位を獲得できれば、すでに自社の商品やサービスを認知している、または強い関心を持つユーザーに効率的なアプローチが可能です。
しかし、実際は多くの企業が商標キーワード(企業名やサービス名など)に関連するキーワードで、SEO対策が不十分なために、大きな機会損失を生んでいます。
イメージが付きやすいように、以下で例を挙げて紹介します。
機会損失例 | 課題感 | 改善策 | 施策後の結果 |
商標キーワードの取りこぼし | 商標キーワード「A社サービス名」だけでなく、「A社評判」「A社使い方」といった関連キーワードでの検索ボリュームが大きいにも関わらず、これらのキーワードを対策したコンテンツが不足。競合サイトに流入を奪われていた。 | 「A社評判」「A社使い方」など、商標キーワードと関連性の高いキーワードでコンテンツを作成し、SEO対策を実施。 | 自社サイトが上位表示されるようになり、これまで逃していた見込み客の流入が増加。 |
認知施策との連携不足 | 広告キャンペーンで商品Aの認知を広げたが、キャンペーン後に検索流入で補完するコンテンツがなく、購買機会を逃していた。 | 商品Aの詳細情報、導入事例、FAQなどを掲載したランディングページを作成し、SEO対策を実施。 | 広告キャンペーン後も検索流入が継続し、商品Aの購買数が大幅に増加。 |
このように、オウンドメディアは広告などの認知施策で獲得したユーザーの受け皿として機能し、その効果を最大化する役割を果たします。
マーケティング戦略全体を成功に導くため、オウンドメディアを軸にした適切なSEO対策とコンテンツ戦略が、認知拡大の成功を左右すると言えるでしょう。
オウンドメディアは、ユーザーとの信頼関係を構築し、購入プロセスを後押しする役割も担います。
比較検討段階のユーザーはもちろん、まだ自社の商品やサービスを認知していない潜在層に対しても、役立つ情報を提供し続けることで徐々に信頼感を醸成できます。
コンテンツ例 | 効果 |
・ユーザーの疑問や悩みを解決するコンテンツ ・業界の最新情報を提供するコンテンツ | 対象は潜在層や準顕在層。多くのユーザーにとって価値が高いコンテンツを体児湯することで、「この企業は信頼できる」という印象を与えることができる。 |
導入事例やお客様の声 | 比較検討段階のユーザーが購入を迷っている際に、背中を押すコンテンツとして有効 |
関連記事への内部リンク設置 | ユーザーの回遊を促し、サイト滞在時間を延ばすことで、より多くの情報に触れ、自社への理解を深める |
Webマーケティングで施策を考える際は、自社の利益に直結する、CVに近い顕在層に向けたアプローチが多くなりがちな傾向もあると思います。
ただ、潜在層や準顕在層向けにも「信頼できるコンテンツ」を提供することやユーザーの回遊を促すことで、ユーザーはより多くの情報に触れ、自社への理解を深めることができます。
結果として自社とユーザーとの間で信頼関係が強化され、コンバージョン率の向上につなががるのです。
もちろん比較検討段階にいる「超顕在層」のユーザーに対しては、導入事例やお客様の声といったコンテンツを用意することで、購入への最後の一押しを行うことができます。
ユーザーは、信頼できるコンテンツをはじめとした自分のニーズに合った情報や、他社の導入事例などを参考にすることで、安心して購入の意思決定を行うことができるのです。
オウンドメディアは、マーケティング戦略全体の効果を「促進」するだけでなく、新たなマーケティング施策の「起点」となる役割も担っています。
ここでは、オウンドメディアが起点となる2つの方法について解説します。
以下で詳しく解説していきます。
SEOで成果を上げ、多くのアクセスを集められるようになったオウンドメディアは、そのアクセスを他のチャネルへ展開する「起点」となります。
例えば、SEOで上位表示を達成し、多くのアクセスを集めている記事をSNSで投稿することで、SNSからの流入増加が期待できます。
特に、記事の内容と親和性の高いユーザーが多く存在するSNSであれば、高いクリック率やエンゲージメントを見込めるでしょう。
実際に弊社でも、自社のSEOオウンドメディアで作成した記事を起点にSNSのコンテンツを作成し、どちらも高いインプレッションとアクセスの獲得に成功しています。
このように、オウンドメディアで獲得したアクセスをSNSをはじめとする他のチャネルへ展開することで相乗効果を生み出し、マーケティング効果を最大化できます。
オウンドメディアで作成した質の高いコンテンツは、様々なマーケティング施策に再利用でき、広告の費用対効果(CPA)改善に大きく貢献します。
例えば、SEOで上位表示を達成した記事を、広告のランディングページや、広告バナーのクリエイティブとして活用することで、広告のクリック率やコンバージョン率の向上が期待できます。
これは、SEOで上位表示される記事が、ユーザーの検索意図に合致し、かつユーザーにとって価値のあるコンテンツである可能性が高いためです。
再利用例 | 効果 |
---|---|
SEOで上位表示された記事を広告バナーに再利用 | 関連性の高いターゲット層への広告配信が可能となり、広告CTRの向上、CPA削減が期待できる |
SEO記事をホワイトペーパーやメルマガコンテンツとして再利用 | 既存コンテンツの活用により、制作コストを抑えながら、質の高いリード獲得施策を実施できる |
SEOで評価された質の高いオウンドメディアのコンテンツは、一度作成したら終わりではなく、様々なマーケティング施策に再利用でき、CPA削減にも大きく貢献するのです。
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オウンドメディアの役割を最大限発揮するためには、マーケティング戦略全体における位置づけを明確にし、各施策との連携を図ることが重要です。
具体的には、以下の2点を検討する必要があります。
順番に解説していきます。
まず現在実施しているマーケティング施策を洗い出し、それぞれとの役割分担を明確にしましょう。
特に、認知獲得施策とオウンドメディアの関係性を整理することが重要です。
オウンドメディアの場合は認知獲得施策を補完し、刈り取り役として機能することで、その効果を最大化できます。
例えばリスティング広告とオウンドメディアの連携では、以下のような流れで効果を発揮できるようにしていきます。
上記のように各施策の役割を明確化することで、マーケティング効果を最大化の近道です。
カスタマージャーニーに基づき、各段階に最適なチャネルを設計しましょう。
ユーザーが商品やサービスを認知してから、購入に至るまでの一連のプロセス
オウンドメディアはマーケティング戦略の促進・起点になれるものの、各カスタマージャーニーの段階によって最適なチャネル活用例は異なります。
カスタマージャーニーの段階 | ユーザーの状態 | 最適なチャネル |
認知 | 商品やサービスをまだ知らない | ・SNS広告 ・ディスプレイ広告 |
興味喚起 | 商品やサービスに興味を持ち、情報収集をしている | ・オウンドメディア(SEO対策されたコンテンツ) ・SNS |
比較検討 | 複数の商品やサービスを比較検討し、どれを購入するか迷っている | ・オウンドメディア(比較記事、導入事例、お客様の声など) ・リスティング広告(比較サイトへの誘導など) |
購入 | 購入を決意し、購入方法を調べている | ・ECサイト ・店舗 |
例えば、カスタマージャーニーの各段階におけるユーザーの行動を分析した結果、比較検討段階のユーザーが、情報収集のためにオウンドメディアを頻繁に訪れていることが分かったと仮定します。
この場合、オウンドメディアの方針としては比較検討段階のユーザーをターゲットにしたコンテンツを拡充し、SEO対策を強化することが望ましいです。
さらに認知拡大を目的としたSNS広告と組み合わせることで、オウンドメディアへ誘導し、見込み顧客の獲得を可能とします。
このようにカスタマージャーニーに基づいてチャネルを活用することで、各段階のユーザーに最適なアプローチが可能となり、マーケティング全体の効果を高めることができます。
カスタマージャーニーについて詳しく知りたい方はこちら。
関連記事: カスタマージャーニーとは?重要な理由や作り方を解説
オウンドメディアは、マーケティング戦略において「促進」と「起点」という2つの重要な役割を担い、その効果を最大限に発揮することで、ビジネスの成長を大きく加速させる可能性を秘めています。
一方でそのポテンシャルを最大限に活かすためには、戦略的な設計や質の高いコンテンツ制作はもちろんとして、継続的な運用体制を整えることが不可欠です。
オウンドメディア成功させるには、以下のような多岐にわたる施策を複合的に実行していく必要があります。
しかし、これら全てを自社でまかなうのは容易ではなく、検索アルゴリズムに対する知見やノウハウに基づいた、確かな専門知識が求められます。
LeoSophiaは、これまで培ってきた豊富な経験と実績を基に、貴社のオウンドメディアのポテンシャルを最大限に引き出し、マーケティング施策を加速させるお手伝いをいたします。
LeoSophiaの強み |
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弊社のオウンドメディア支援の事例について以下をご確認ください。
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本記事では、オウンドメディアの役割について、「促進」と「起点」という2つの側面から解説しました。
本記事で紹介したオウンドメディアの役割について、簡単にまとめます。
促進の役割 | 起点の役割 |
・高いターゲティング性能を活かし、自社の認知拡大の受け皿として機能する ・ユーザーの信頼を高め、購入プロセスを後押しする | ・獲得したアクセスを他チャネルへ展開できる ・コンテンツを再利用してCPAを削減できる |
オウンドメディアは単にコンテンツを発信する場ではなく、戦略的に活用することで、マーケティング全体の効果を高める強力なツールとなります。
しかし、オウンドメディアの運用には、多くの工程が必要となるため、担当者様にとって大きな負担となることも少なくありません。
もし、オウンドメディアの運用に課題を感じている、もしくはこれからオウンドメディアを始めようと考えているのであれば、ぜひ一度弊社にご相談ください。
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オウンドメディアやSEOについて詳しく知りたい方は、以下の記事をご確認ください。
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