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「オウンドメディアのCVRの平均が知りたい」
「自社のオウンドメディアのCVRは平均よりも獲得できているのか?」
オウンドメディアを運用している方は上記のような悩みを持っている方が多くいるかと思います。
そこで、今回は業界やコンバージョンポイントの違いによるCVRの平均値とCVR向上する方法、さらにCVR改善施策を行う上での注意点も紹介します。
オウンドメディアのCVR最適化のためにぜひ参考ください。
早速結論から記載すると、オウンドメディアのCVRの平均は1~3%と言われています。
この数値の幅は、「業界」や「コンバージョンポイント」によって変わるためです。
自社のオウンドメディアが、この数値幅のどの部分に位置するか解説していきます。
業界 | CVR(検索) | CVR(ディスプレイ広告) |
出会い系サービス | 9.64% | 3.34% |
法律関連 | 6.98% | 1.84% |
流通関連(小売など) | 6.64% | 0.98% |
自動車関連 | 6.03% | 1.19% |
人材派遣サービス | 5.13% | 1.57% |
金融関連 | 5.10% | 1.19% |
観光関連 | 3.55% | 0.51% |
教育関連 | 3.39% | 0.50% |
工業製品関連 | 3.37% | 0.94% |
医療関連 | 3.36% | 0.82% |
BtoB | 3.04% | 0.80% |
ソフトウェア関連 | 2.92% | 0.86% |
Eコマース | 2.81% | 0.59% |
家庭用品系 | 2.70% | 0.43% |
不動産関連 | 2.47% | 0.80% |
表からわかるように、CVRの平均値は業界によって大きく異なります。
BtoC業界はCVを行うのが”個人”であるため、顧客の行動パターンによって差はあるものの全体的にCVRは高い傾向にあります。
一方で、BtoB業界は決定権が会社の役員にあったりと、購買までのプロセスに複数人関与する場合があるのでCVRが低い傾向にあります。
まずは同じ業界の数値と自社のCVRを比較し、自社の戦略は上手くいっているのか判断してみましょう。
CVR改善前にオウンドメディアの基礎知識を確認したい方はこちら。
関連記事: オウンドメディアとは?役割や効果を初心者にも分かりやすく解説
オウンドメディアのCVRの平均値は、業界だけでなくコンバージョンポイント(コンバージョン地点)の種類によっても大きく変わります。
コンバージョンポイントの種類は大きく分けて下記の4つがあります。
商品購入よりも無料相談や資料請求の方がユーザーにとってハードルが低く気軽にアクションが取れるため、コンバージョン率もそれに応じて高くなる傾向にあります。
そのため、例えば契約させる前に無料相談に促すなど、マイクロコンバージョンを設定してみるのも1つの手段です。
コンバージョンは、業界やコンバージョンポイントによって変わりますがCVRを上げるために必要な施策は大きく変わりがありません。
下記にCVRを上げるために必要な方法を紹介します。
オウンドメディアの集客方法を確認したい方はこちら。
関連記事: オウンドメディアの集客方法を具体的に解説!
CVR改善のために最も重要なのが、コンバージョンポイントまでの見直しです。
コンバージョンを獲得するには、ユーザーニーズに応えるコンテンツでユーザーの悩みを解決し、納得・安心して行動に移してもらう必要があります。
そのようなコンテンツに仕上げるためにも、下記の点が満たされているか確認してみましょう。
上記以外にも、ユーザーがストレスなく安心してコンバージョンにたどり着くために不足していることはないか、という視点で見直してみましょう。
せっかくCTAボタンが押されても、申し込みフォームの必要項目が多すぎるなど”手間”に感じてしまうとユーザーは離脱してしまう可能性があります。このような懸念は無くしておくようにしましょう。
ユーザーがストレスなくフォームを入力するには、以下の点も満たせているとベストです。
フォームページでの離脱が多い場合は、特にこれらの点を見直してみましょう。
申し込みフォームへのアクセス数が少ない場合、CVポイントが少ないことも原因として考えられます。
記事を最後までしっかり読むユーザーは多くありません。
情報を得て満足し離脱されてしまう前に、コンバージョンポイントを設置しましょう。
おすすめのポイントとしては、ユーザーが離脱する箇所に置くことです。「離脱している箇所=情報を得られて満足した箇所」と考えられるためです。ヒートマップを確認し、離脱されているポイントを見つけて設置を検討しましょう。
また、記事のキーワードにもよりますが、ユーザーができるだけ早く手に入れたいと予測される商材は冒頭にCVポイントを入れることをおすすめします。
弊社運営のサイトでは、CVポイントを記事冒頭に増やしただけでCVRが0.05%から0.1%に増加した事例があります。
商材に合わせてどのポイントにCTAを置くことで、スムーズにユーザーを取り込めるか検討してみてください。
サイト全体を回遊されやすいように整えることも、CVRの上昇に効果的です。
記事によっては、アクセスを獲得するのが得意なテーマの記事もあれば、競合が多く、アクセス獲得は難しいけどCVを獲得するのに最適な記事など様々な記事が存在するかと思います。
その際に、サイト全体で回遊されやすい環境をつくることでCVRを高められることができます。
例えば、サイト内回遊を増進させる仕掛けとして下記の点が満たされているか確認してみてください。
ページのCVR改善が出来たら、サイト単位でのCVR改善施策も検討しましょう。
ここまで、CVRを改善する方法を紹介してきましたが、全ての施策をやれば良いというわけではありません。
改善施策をする際に注意する点もありますので、把握しておくようにしましょう。
上記にも記載しましたが、CVRは業界やコンバージョンポイントによって大きく変わります。
現在設定しているKPIが、業界やコンバージョンポイントに適したものなのか再度確認してみましょう。
適切なCVRでKPIを設定することで改善の必要がない場合もあります。
繰り返しになりますがコンバージョンを獲得するには、ユーザーニーズに応えるコンテンツでユーザーの悩みを解決し、納得・安心して行動に移してもらう必要があります。
そのため、CVポイントを増やしたらCVRが改善するからとむやみやたらに増やすなど、ユーザービリティが低くなる内容にすることは避けるようにしましょう。
ページ単位でCVRを改善したときによくしてしまう失敗です。
リード文やCTAボタンの文言に魅力を感じクリックしたものの、遷移先の内容が求めていたものと違うと感じられてしまうとCVに至りません。
リード文やCTAボタンの訴求文言は遷移先のページ内容に合わせること、または遷移先ページの内容も併せて改善するようにしましょう。
また、遷移先ページではユーザー自身が今からすることを常に確認できるような内容に整えるのがベストです。
例えば、資料ダウンロードであれば「共通のお問合せページ」に遷移させるのではなく、「その資料専用のダウンロードページ」を作るようにしましょう。
オウンドメディアのCVR平均値や改善法を紹介してきました。
CVRは業界やコンバージョンポイントによって大きく変わるので、自社にあったCVRはどのくらいなのか把握し、施策を組んで行きましょう。
ただし、注意点でも紹介したようにCVRの向上や改善は一筋縄ではいきません。最も重要なユーザビリティを担保しつつ、CVしたくなるような仕掛けづくりをしていかなければなりません。
そこで弊社では、コンテンツマーケティングのプロとして強みでもある「アクセス獲得×流入ユーザーへの行動喚起」の両アプローチで、貴社のCVR改善施策をご提案させていただきます。
お気軽にご相談ください。