「この環境とチャンスに感謝」失敗経験が加速させる事業家へのリスタート

PUBLISH DATE //

2021年9月入社。2021年12月に開業した女性専用マシンピラティススタジオthe SILKを約1年で10店舗まで拡大を推し進めた立役者である長(ちょう)。
現在も店舗開発の主担当として事業推進する彼は、自身で事業を創るも断念した経験も。事業の失敗も経てLeo Sophia Groupに入社した彼の挑戦と今後の野望とは。

人事広報 山下

 


目次

  1. プロフィール
  2. SD事業 概要
  3. 事業失敗を経て切り拓かれたSD事業部への道
  4. 0から店舗を創り出す店舗開発とは
  5. 店舗開発業務の魅力
  6. ロジックだけでは人は動かせない。事業創りの難しさと面白さ
  7. 更なる発展に向けた野望


プロフィール

長 純平 29歳 SD事業部 店舗開発担当 
2017年埼玉大学教育学部卒業後、化粧品会社に入社。主に百貨店向け営業に従事。
2021年9月にLeo Sophia Groupへ入社し、現在はSD事業部にて店舗開発を担う。


SD事業 概要

2021年7月設立。SDとは、Store Developmentの略で実店舗型ビジネスをブランド立案、企画、開発、運営まで行う事業部。

ミッションである「五感全てに感動を」をトップに、ワクワクを具現化し、本質的なサービスの提供で「感動価値」の創造を目指す。

同事業の特徴として、コンセプトづくり・物件や内装決め・メニュー開発・店舗運営、マーケティング戦略を全て社内で一気通貫で行うことが挙げられる。全て自社内で行うことによって、本質的なマーケティングによるサービス全体の改善サイクルを高速で行えることが強み。

現在はピラティススタジオ・シーシャバー・スイーツと3領域で店舗運営を手掛ける。


事業失敗を経て切り拓かれたSD事業部への道

ー これまでの経歴を教えてください

まずは学生時代のお話しなのですが、大学時代に交換留学で韓国に1年渡って色々な経営者に会う機会がありまして、そこで彼らが自分の立ち上げた商品やサービスを本当に誇らしげに話す姿を見て、人に誇れる仕事って素敵だな、自分も事業を1つでもいいから持ちたいと考えるようになって。

当時韓国ではメンズ化粧品が流行していて、これなら日本でも流行ると思い、化粧品業界の事を勉強するために新卒で化粧品会社に入社しました。そこでは百貨店向けの営業をしていました。

その会社で働いている中で、やはり自分で事業を創ってみたいと強く思うようになって。結局会社を辞めて自分で事業を創ることにしました。

ー ご自分で事業を創られたんですね!どんな事業だったんですか?

元々考えていたメンズ化粧品をやってみたかったのですが、開発にお金がかかるので手が出せず、自分の手元資金でやれる範囲でいきついたのが、法人向け出張ネイルの事業です。

事業内容としては、ネイリストさんにパートナーになってもらい、企業へ出張してネイルをするというもので、企業にとっては福利厚生の一環となったり、こちらとしては場所を借りられて、かつ一度の出張で施術数を確保できたり、といったサービスです。

ー 事業は上手くいったのでしょうか。

いえ、結論から言うと失敗に終わりました。

当時は新型ウイルスも流行していて対面サービス自体にネガティブな印象を持たれたのもありますが、企業の担当者は「興味はあるよ」と言ってくださるものの実際導入には至りませんでした。

進めていく上で、自分が考えたサービスは、企業から本当に求められているわけではないんだと分かりました。業態選択を誤った、このサービスなら今じゃない、そう思って結局サービスをクローズすることにしました。

ー そこからLeo Sophia Groupへ入社された、と。

はい。断念した当時は夢を諦めて一般企業に就職するか、貯金してもう一度事業創りに挑戦するか、というところで悩みました。

今の自分には事業を創る上での知識も経験も足りないと実感しているものの、自分の事業を持ちたいという夢が諦められずに、モヤモヤしながら日々を過ごしていたのですが、そんな時に見つけたのがLeo Sophia Groupの求人です。

「マーケティングに強いIT企業が、リアル店舗事業を立ち上げます。その部署の2人目を募集します」という募集内容が目に留まって。この環境なら事業創りという自分のやりたいことが実現できると考え入社しました。


0から店舗を創り出す店舗開発とは

ー それではSD事業部での仕事内容を教えてください。

はい。まず簡単にSD事業部を説明すると、SDはStore Developmentの略でして、まさに店舗を企画運営している事業部です。現在はシーシャバー「The Boutique」、ピラティススタジオ「the SILK」、スイーツ「BUTTER HOLIC」の3領域で店舗運営をしています。

大まかに言うとプロダクトの選定→ブランドの構築→店舗開発→マーケティング→店舗運営というような流れですが、僕の現在の仕事は特に店舗開発がメインです。

入社直後からシーシャバー事業の立ち上げでブランドの構築から店舗運営までと全ての工程を担当したあと、現在は多店舗展開のフェーズのピラティススタジオの店舗開発担当として事業グロースに携わっています。

ー 店舗開発って何をするのか気になります。

店舗開発はその名の通り、お店を開発していく仕事ですね。
出店戦略の立案から契約を締結するまでの部分を担います。僕は内装デザイン、工事から店舗オープンまでほぼ全工程に携わっています。

ー 現在のピラティススタジオの店舗開発について、具体的な仕事内容も教えてください。

まずは物件選定から行うのですが、ただ物件を見つけて契約するわけではなく、その物件で本当に期待通りの事業運営が出来るのかを検証します。

その軸として、1つがPL(損益計算書)に基づく判断。諸費用を何年で回収できるのか、あるいは得られるであろう利益に対して本当にやるべき価値があるのかなど、固定費や変動費、お客様の入会数見込みや入会率等を踏まえた計画を作成し、本当にこの物件が適しているのか判断します。

もう1つの軸がそのブランドの世界観をしっかり作り上げられる土台が物件にあるか。天井の高さであったり、自然光の入り具合、ビルの共用部やビル自体の雰囲気等、お客様が一歩足を踏み入れた瞬間からきちんとthe SILKのブランドらしくあれるかを検証します。

この検証をクリアして物件の契約が終わった後、内装業者さんとデザイナーさんと仮レイアウトに対して、どういうデザインで、どんなマテリアル(素材や材質)を使うか、あるいは既存店の改善点を反映させる等細かいところを着工までに詰めていきます。

出店エリアの選定から内見、オープンまでと、業務範囲は非常に広い仕事です。

工事前

工事後

ー 出店エリアはどのように決められるんですか?

出店エリア決めに関しては様々な観点がありますので、全てを列挙するのは難しいですが、例えば、電車の乗降客数データから人の量を見たり、そのエリアにおける商業地域と住宅地域の割合を調べたりします。さらに既存店との距離や今後の店舗展開への布石としての位置も考えたり。

エリアだけでなく出店場所をもっと細かく見ると、同じ駅でも山手線の内側/外側、JR線沿い/地下鉄線沿いとか。これまでthe SILKで出店したエリアはそのように決めてきました。

2023年7月にオープン予定の北千住を例にあげると、通勤でも使うし、人も住んでいて、 商業施設もあれば、娯楽施設もあるエリア。乗降者数も首都圏で5位と結構上位なんですよ。っていう要素を数字で捉えて、多くの候補地から優先度をつけて出店エリアを選びます。

あとは既存店エリアに対する距離感や、研修スタジオへの通いやすさ、採用面から見た求人倍率等、あらゆる視点から定量的に見てトータルで判断します。

ー 集客はどうやって進められているんですか?

デジタルマーケティングによる広告出稿がメインです。

これは、インハウスのSEMチーム※との連携で進めます。いつから、どの媒体で、どのようなクリエイティブで出すか、社内のこれまでの成功事例をもとに最も確度と効果の高い方法で集客方法を共に考えていきます。

これらは出店する物件が見つかった後の店舗開発と同時に進行しながら進めていきます。

※SEMチームとは、「BEST MARKETINGー世の中に最良をー」をミッションにデジタルマーケティング業務を全社横断的に行う専門チーム。業態や商材の垣根を超えマーケティングナレッジを共有しながら、効果最大化を図る。

ー やること盛りだくさんですね。そんな中で、気を付けられていることはありますか?

もともとSD事業部で運営するブランドはミニマム100店舗程度の店舗展開を目指しているので、そのフェーズごとに起きるであろう課題を見つけて先手を打っていくことは特に意識して取り組んでいます。1店舗目の立ち上げと多店舗展開へのフェーズではオペレーションや考えるべきことが全部変わるので。

最近のピラティススタジオの進捗で言うと、更なる店舗拡大を見据えて、ハイレベルで均質なサービスを提供するための教育体制の構築であったり、全国展開の準備であったり。

将来の解像度が上がるにつれて、今まで見えていなかった課題も見えてくるので、これまでの計画を振り返って修正し、次のアクションを練り直すといったPDCAを高速で回していくのも僕の仕事です。


店舗開発業務の魅力

ー 店舗開発の魅力、もっと聞かせてください。

お客様の生の反応を見れるかつ、生活自体を変えられる、その人の人生自体に影響を及ぼせる力を持っていることが実店舗ビジネスの魅力だと思っています。

例えば、僕が最初にオープンさせたシーシャバーThe Boutiqueなら「大切な話をするならここに決めてます」とか「毎週行きつけの場所になりました」とか。こんな風にその人の生活自体の変化を生で見られる、聞けるのが1番の魅力と思っています。

特に店舗開発は0の状態のものを本当に有形物として1の状態にできる仕事で、自分の作った場所にお客様に来ていただき、感動してもらえるところまで、全て見られるのが醍醐味だと思っています。これは僕しか見られない景色かなっていうのはありますね。

長が立ち上げから携わったThe Boutique

ー まさに、SD事業のミッション「五感全てに感動を」に通じるものですね。

そうですね。本当に五感一つひとつで良さを感じ取らないとお客様が愛してくれるブランドは作れないと感じているので「五感」は特に意識しています。その中で僕自身が大切にしていることが「お客様視点の五感」です。

シーシャバーなら、店舗に入った瞬間にお客様の視覚から世界を一変させ、シーシャの漂う香りという嗅覚があることで「どんな味なんだろう」という想像力も掻き立てられます。実際に吸ってみたら味も美味しいという味覚の感動もあるし、流れている音楽やソファーの肌触りまで、その一つずつが良いと話も盛り上がって、どんどんみんなが幸せになっていくっていうのがあると思うので。

それって五感全てに感動がないと成立しないと思うので、まさに「お客様視点の五感」は本当に意識しています。


ロジックだけでは人は動かせない。事業創りの難しさと面白さ

ー 事業を進める上での苦労や大変なことを教えてください。

1つの店舗の立ち上げに社内外で50人程度は関わってくるほど、ステークホルダーが多い仕事なので、全員を引っ張って自分の狙い通りに物事を進めるのが簡単ではないな、と感じています。

ステークホルダーにもそれぞれ抱える事情があるので、物件の契約締結に折り合いがつかなかったり、内装工事に想定以上の時間がかかったり。

複数店舗を同月に同時オープンさせることもザラにある中で、期日通りに、多くのステークホルダーを巻き込み、満足のいく店舗を創り上げていかなければいけないプレッシャーは常にあります。

ー そこで心がけていることはありますか?

泥臭いかもしれませんが、自分の想いを伝えることですね。自分の意見にロジックを揃えることは大前提ですが、ロジックだけでは人は動かせない。

そこに感情というか、自分の想いが絶対に必要です。まずは「絶対に良い店舗を作りたい!」という僕の想いを伝えた上で、だからどうしたいかという話をするようにしています。

僕の想いに共感し、改めて僕たちの共通目標を認識してもらうことで、ステークホルダーからすると面倒な調整や難しい工期の短縮でも、それぞれがプロフェッショナルとしての仕事を行なってくれる。

結果、急速な出店スピードでもハイクオリティな店舗を作り上げ、さらに低コスト化も実現してきた。これが今のリアルですね。

そういう意味で、物事を考える時には相手の視点に立つことがすごく重要だと思います。その上で、相手の視点から、僕が何と言えばその人は動きやすいのかを考えます。

そうやって相手の視点に立って動きやすくなるストーリーを練り、最後はやっぱり「お客様にとって最も本質的な解は何か」双方で結論を出すようにしています。ビジネスはお客様がいて初めて成り立つものなので。

店舗開発は特に「人」が多く関わる仕事なので人を動かすための対人関係スキルが重要視されると思います。

ー 自分の事業を持ちたいという想いも以前からある中で、今はどんな経験が出来ていますか?

仮説を持って、出店エリアの選定から店舗ごとのPLをつくり、実際に複数店舗を立ち上げ、成功させていく仕組み作りの構築と事業グロースの経験ですね。

法人向け出張ネイルを断念したからこそ思うのは、自分が生み出したサービスで「顧客への価値提供を行い、ビジネスとしてグロースさせていく仕組み」を構築することが非常に難しいということです。

当時はオペレーション面でもファイナンス面でもその仕組み作りに関するノウハウが足りないと感じたので、今ものすごいスピードでその経験値を積めていると思います。任せてもらえる業務範囲も広いし、裁量もあるので。

シーシャバーでは、ブランドコンセプトの策定からターゲティング、ペルソナ設定、店舗開発、店舗運営と全工程に携わることができましたし、ピラティススタジオは100店舗展開を目指す過程のど真ん中に立って事業を推進することができています。

これほどの規模の店舗開発の担当として、圧倒的当事者として、事業グロースの経験を積めているのは恵まれてると感じます。


更なる発展に向けた野望

ー 今店舗拡大を行っているthe SILKの2023年の目標を教えてください。

新規で今期中(2023年7月~12月)に12店舗出店するのが僕のミッションです。

ただ期日通りにお店を出すだけでは当然ダメだと思っていて、the SILKがもっと多くのお客様から愛されるブランドに成長させることはもちろん、スタッフが輝いて働ける、採用面・教育面もトータルで考えつつ、スタッフがちゃんと安心して働ける、そういった店舗を作っていかねばと思っています。

なのでそれら全て含めて直営店で12店舗オープンを達成したいと思っています。

ー 残り半年で12店舗というと、だいぶ野心的な目標では?

はい、高いクオリティを担保しながら12店舗作るので、かなり大変だと思います。

しかし、そもそも1年で12店舗も直営店を出させてくれる会社っていうのは普通はないと思いますし、この環境とチャンスを今与えられていること自体にとても感謝しているので、「任せられたからには、オープンした後もみんなが気持ちよく働けて、お客様にも喜ばれる未来にしたいな」という想いで、燃え滾っているような感じです。

ー もし今後一緒に働くならどんな人がいいですか?

どんな状況でも、まず仕事を楽しめる人が大前提かなと思います。

Leo Sophia Groupは特にどんな苦しい状況でも前向きに仕事を楽しむ人が多いので。また相手視点にも立てるという意味で思考の柔軟性を持った人の2つかなと僕は思います。

先ほどお伝えした通り店舗開発の仕事は関係者が非常に多く、その中で立ち回らなければいけないので、相手視点に立てるような柔軟性のある対人関係スキルがないと厳しいと思います。別に最初からそれが出来ることを求めているわけではなく、そういう意識で行動に移せる人ですね。

でも1番は本当に、心から仕事を楽しめる人。こうして一人の事業家としてこのスケールの挑戦をさせてもらえるのって本当に貴重だと思います。だからこそ「オープンが、期日に間に合わない。どうしよう」など、辛い局面やプレッシャーも常にあります。けど、そこで人によっては塞ぎ込む人もいれば、そのカオスを楽しめる人もいると思うんですよ。

だからどんな状況でもどうにかしてもやってやろうみたいな。僕はその後者の「どうにかしてでもやってやろう」っていう方にぜひ来てほしいと思います。

今後の活躍にぜひご期待ください!

 

SD事業部の立ち上げ1人目となった茅野の記事もぜひご覧ください。

 

 


2025年卒新卒採用を実施しています!以下よりご応募くださいませ。

25卒エントリーページ

Leo Sophia Groupでは、2024年卒 新卒採用も実施中です。詳細は下記をご覧ください!

24卒エントリーページ

中途採用の最新情報は下記をご覧ください。

▶公開している求人媒体、コーポレートサイトからもエントリー可能です!

新卒採用 NEW GRADUATES 中途採用 MID CAREER