「事業を通じて関わる人の人生に大きな責任を持つこと」それが挑戦への原動力

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ホスピス事業は2023年から始動し、現在では3つのターミナルケア施設を運営しています。
その立役者である辻本(つじもと)に、知識や経験がない中で新たな事業を立ち上げることの難しさとやりがい、また挑戦に対しての原動力は何なのかを伺いました。

 


目次

  1. プロフィール
  2. ホスピス事業 概要
  3. 未知の業界”ホスピス事業”の立ち上げから運営開始を振り返って
  4. 挑戦の原動力はどこからくるのか
  5. これからの展望


プロフィール

辻本 章(つじもと あきら)

2009年に大学を卒業後、新卒で銀行に入社。
個人・法人向けの新規営業を3年経験後、自身で起業し、ベトナムのホーチミンで日系企業の駐在員を対象にした日本食レストランを開業。
約5年間運営を行った後、日本に拠点を移し大阪で外国籍の方向けに人材紹介会社を立ち上げる。飲食店や介護施設を中心に様々な国籍の人材紹介を行い2021年に事業売却。
2022年2月にLeo Sophia Groupに入社し医療事業部に配属され、美容クリニックの立ち上げを経て、2023年3月から新たにホスピス事業の立ち上げ責任者に就任。


ホスピス事業 概要

ホスピスとは、延命を目的とした治療ではなく、終末期患者の身体的・精神的苦痛の緩和に焦点を当て、感情的・精神的な要求に対処し生活の質の維持・向上を目的とした医療の一種である。
当社のホスピス事業では、通常の介護施設の対象者である要介護度のついた利用者様だけでなく、ガン末期や余命幾何といった医療的な処置・対応が必要な方を受け入れる施設を運営している。また、介護士だけではなく、看護師も24時間常駐する事で万全なケアの体制構築を行なっている。
早期に事業を開始するため、M&Aという形で埼玉県北部にある3つの介護施設を買収し、ホスピス化を図るところから本事業を開始した。


未知の業界”ホスピス事業”の立ち上げから運営開始を振り返って

ー立ち上げからここまでを振り返るといかがですか?

非常に楽しかった。この一言に尽きます。
私自身が福祉事業に携わるのは初めてでしたし、買い手側としてM&Aをしたのも初めて。
好奇心旺盛で知らないジャンルに飛び込むことが好きな自分にとっては、すべてが未知の状態でのスタートだったので自分の人生の中でもトップクラスに刺激的な期間だったと思っています。

ー誰も何もわからないところから、どのように事業を形にしていったのでしょうか。

先述した通り、当社としても、私自身にとっても未知の領域だったので、専門知識や知見・ノウハウを持ったホスピスコンサルタントの方達とタッグを組み、ただ外部から関わってもらうだけでなく実際に現場に入っていただいたりもしながら、共に汗をかきながら一緒に作り上げていきました。
とにかくコンサルタントの方達との関係値を構築する事に時間をかけ(担当の方とは今でもほぼ毎日電話をして一緒に戦略を練っています)、結果的には何名か我々の会社に入社頂いたりもして、通常ではなかなかありえない密接な関係値を構築することができています。

ー2023年4月より事業が開始されてからどのような壁があったのか、またそれをどのように乗り越えてきたのかを教えてください。

何と言っても、最初の「組織構築」は本当に大変でした。

M&Aでスタートしたので、すでに介護士さんや事務の方が約70名在籍されていました。
そこに縁もゆかりもない私がいきなり代表として現れ、新しく看護師さんも多数入職されるわけですから、皆さん不安もあったでしょうし現場はある意味パニックになっていたように思えます。

ターミナルケア事業は、利用者様の命を守っていくために1人でやり切れる仕事はなく、チームワークが非常に重要になってきます。
そのため、いち早く組織を再構築していく必要がありました。

とはいえ、見知らぬ自分をいきなり信頼してもらうのは難しいと思っていたので、まずは「オーナーが変わったことへの不安や懸念」を取り除くためにも、元々いた職員の方全員と面談を行いました。と、同時に既存の従業員の中から信頼関係を構築できる且つ能力の高いキーパーソンを見つけ、彼と伴走することで組織体制の構築を図っていきました。

その結果、早期に盤石な体制を構築することができ、利用者様の受け入れを開始することができるようになりました。

ーここまでホスピス事業を運営されてきた中で、忘れられない瞬間はありますか?

お看取り(利用者様が亡くなること)をした後に、ご家族から感謝の言葉を頂いた瞬間ですね。

「最後にこのようなホスピスという施設で過ごせて本当に良かったと思います。皆様に可愛がっていただいていたみたいで、本当に感謝しています。 」
「こむぎさんで最後に過ごすことができて良かったです。特別な時間をいただいた気がします。 」

こちらは実際に利用者様のご家族からいただいた声です。
このような声をいただけることが、当施設で入居者様やそのご家族に本質的な価値を提供できている証拠であり、何より本事業のやりがいであると感じています。
我々の使命は、「人生の最後の瞬間を人間らしく尊厳をもって迎えるお手伝いをすること」なので、当施設で過ごした最後の時間に対してご家族から感謝の言葉をいただけることで、現場の職員も報われるのではないかと思っています。


挑戦の原動力はどこからくるのか

ーなぜそこまで事業にのめり込み、挑戦できるのか「原動力」は何でしょうか。

原動力になっているのは、「ホスピスが提供できる価値をもっと多くの方に提供したい」という思いと「現場で働く職員みんなで成功していきたい」という思いの2点です。

前者は我々が提供するホスピスの役割や価値をもっと世の中の多くの方に認知してほしいという思いです。

少子高齢多死化社会の到来にともなって、日本の医療は病院完結型医療から地域完結型医療へと政策転換を行っています。
これは病院では救命・延命、治癒、社会復帰を前提とした医療を強化することを意味しており、その結果、がん末期や難病患者など医療依存度の高い方々ですら退院を余儀なくされ、その後の受け入れ先がない、在宅で家族が介護をすることが難しいという問題が生じています。
ホスピスはこのような難民化した患者さんに受け入れ先を提供するとともに家族の介護負担も軽減することができ、国家課題に大きく寄与することができます。
しかし、ホスピス・ターミナルケアという事業は日本国内でもまだまだ途上の業種であり、例えば今展開しているエリアでは2023年現在は、我々が運営している施設以外でサービスを大体的に提供しているところは他にありません。
このようにまだまだ浸透しきっていないホスピスを我々のチカラで広め、世の中への認知を促進することで日本に貢献したいと思っています。

後者は、今私が関わっている事業は、主役が私ではなく「現場で働く介護士であり」「看護師である」という事です。

ここでいう「主役」とは「サービスを通じて価値を提供する当事者」のことを言います。
また、彼ら彼女らが利用者様にサービスを提供することで、初めて売上をいただくことができます。
私がどれだけ精緻で崇高な戦略を練ったところで、私自身で直接サービスを通じて価値を提供することはできないんですよね。
ここで大事なのは、現場で働く「主役」の皆さんが十分に力を発揮できるよう、キャリアであるとかWillを叶えてあげられる環境を整えてあげることだと思っています。
つまりは、「事業を通して関わる人の人生に大きな責任を持つ」ことになるので、当然僕も頑張らないといけないですよね。

 

ー途中で諦めずに挑戦し続けられるのはなぜですか?

やはり、「もうやることが無くなるところまでは、どんなことでもやりきりたい」という思いが僕自身、人一倍強いのではないかと思ってます。
過去の事業の経験から、「やりきって事業が形になった瞬間の喜びは、他の何にも変えがたいものである」ということを自分自身がわかっているのも大きいかもしれません。


これからの展望

ーホスピス事業と、辻本さん自身の今後の展望を教えてください。

ホスピス事業では、ドミナント戦略による北関東地域のホスピス化です。
まずは2023年にM&Aをした3施設をしっかりとホスピス化していき、それと同時に2024年には群馬県で新たな施設のM&Aを予定してます。
加えて、新たに外部訪問看護事業も立ち上げ、ホスピス事業をよりグロースさせていきたいと思っています。

自分自身は、やはり「事業創り」が好きなので、「どんな事業でも辻本に任せておけば大丈夫だろう。」と言っていただけるレベルまでスキルを上げていきたいです。
そのためには、まずは事業立ち上げの再現性を確立していきたいと思っていて、ジャンルによって多少の違いはあれど共通した考え方はあると思うので、それを言語化して、どのようなジャンルであっても確実に形にできるようにしたいと思っています。

ーどのような人とLeo Sophia Groupで一緒に働きたいと思いますか。

自分の時間と労力をかけることを惜しまず、泥臭く、最後まで諦めずにやりきる胆力を持った方とお仕事をしたいですね。

新しい事業にチャレンジする時の多くは先を走る競合がいるので、追いつくまでには時間がかかります。
また、事業を作っていく中で思い通りにいかなかったり、課題が出てくることは無限にあるので、時間がかかってもそれらをひとつずつ潰していきながら改善改革を繰り返すことでしか事業はスケールしません。
しかし、最後まで諦めずにやりきることができれば、必ず事業を形にすることができます。

個人的には、事業づくりの難易度が上がれば上がるほど、面白さも倍増していくと感じています。
繰り返しになりますが、その中でも大事なことは「諦めずにやりきる力、実行力」だと思っています。

この想いに共感してくれる方とがむしゃらに、ピュアに、事業と向き合っていけたらそれほど楽しいことはないと思っています。

 

 

以上、辻本へのインタビューでした。ホスピス事業の今後と辻本の活躍にぜひご注目ください!

 

 


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