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「いつも通り自社サイトのアクセス数をチェックしたら、いきなりアクセス数が激減していた…!」
こんな時、Web担当者の方はどう対処すればいいのか、とても焦りますよね。
突然サイトのアクセス数が減少してしまう要因は複数ありますが、どのチャネルからの流入が減少しているかを確認し、要因に沿った対策を打つことが重要です。
当ページでは、アクセス数のうち一般的に多くの割合を占める「自然検索(オーガニック検索)」「SNS」「広告」の3チャネルに分けてアクセス数減少の原因と対策をご紹介します。
また検索順位上位をキープし継続してアクセスを集めるためにすべきことも解説するので、自社サイトをより大きくしていきたい担当者の方は是非チェックしてください。
アクセス数が減少している時、主に影響するのが以下3チャネルからの流入数の変動です。
一般的に最も多くの割合を占めるのは「自然検索流入(SEO)」、いわゆるGoogleやYahoo!などの検索エンジンからの流入です。
なかでも日本の検索エンジンシェア率はGoogleが85%を占めており、Google経由のアクセス数の影響が最も大きく、アプローチするインパクトも最大といえます。
参照:総務省
自社サイトにおいて、どのチャネルからのアクセス数が減少しているかは、GA4の以下手順で確認できます。
ホーム>メニューバー【レポート】>【集客】→【トラフィック獲得】をクリック
2枚目画像のオレンジ枠内に、各チャネル経由でのアクセス数が表示されます。
以下に各項目の表記とチャネルをまとめたので、どのチャネルからのアクセス数が減少しているのかを確認してみてください。
(※今回当ページで解説するのは「Organic Search」「Organic Social」「Paid search」「Paid Social」経由のアクセスになります)
参照:アナリティクスヘルプ
まずは多くの割合を占める自然検索(Organic Search)経由でアクセス数が減少する要因を6つ解説します。
各原因への対策もご紹介していきますので、自社サイトに当てはまる項目がないか確認してみてください。
Googleが定期的に行うコアアルゴリズムアップデートの影響で、アクセス数が減少することがあります。
アップデートでGoogleアルゴリズムが変わると、Webサイトの検索順位やアクセス数に大きな影響を与えます。
Google検索のアルゴリズムとは、KWに対する検索順位を決める際のルール(評価基準)のことです。
アルゴリズムの仕組みは公開されていないので、「こうすれば必ず上位表示される」という具体的な方法を知ることは出来ません。
ただ重要視されているのは以下5つの観点とされています。
参照:GoogleSearch
アクセス数を回復させるには、上記を中心に必要な対策や重要な点をおさえて仮説・検証を繰り返し、上位表示を狙う必要があります。
なおコアアップデート前には必ずGoogleから告知があるので、Google ウェブマスター向け公式ブログやGoogle Search Central公式Xをチェックしておきましょう。
時期的な要因でキーワードの検索需要が下がると、アクセス数が減る可能性があります。
以下のように、扱っている商材やサービスの繁忙期・閑散期に比例してキーワードの検索ボリュームも増減するのが一般的です。
【例】
こうした検索ボリュームの変化は、Googleトレンドで調査ができるので、ご自身のサイトで扱うテーマの繁忙期・閑散期を把握しておくことをおすすめします。
また自社サイトのGoogleアナリティクスやサーチコンソールでも傾向を掴めるので、昨年同時期のデータが減少傾向にないかを確認してみましょう。
昨年も同様であれば時期的要因が影響している可能性が高いので、閑散期が過ぎればアクセス数も回復傾向に向かうはずです。
WebサイトがGoogleペナルティを受けてしまった場合、アクセス数が減少する可能性があります。
Googleペナルティとは、Googleが提示する「品質に関するガイドライン」に違反しているWEBサイトに課せられる罰のことです。
「手動ペナルティ」「自動ペナルティ」の2つがあり、どちらも検索順位の低下やインデックス削除に繋がってしまいます。
手動ペナルティを受けているかどうかは、Google Search Consoleを使用し以下手順で確認が可能です。
メニューバー>【セキュリティと主導による対策】>手動による対策
▼手動ペナルティを受けている状態
▼手動ペナルティを受けていない状態
一方自動ペナルティは受けているか確認が出来ないので、心当たりがあればガイドラインを改めて確認し、違反箇所があれば対応後に再審査を申請してください。
【参考】
ペナルティ対象になりやすいページ
インデックス登録※されていた記事が削除された場合、アクセス数減少の要因となります。
※インデックス登録:ページがGoogleの検索結果に登録されること
インデックス後にはじめて自然検索経由でユーザーにコンテンツを届けられる
インデックスが削除される要因は、主に以下の通りです。
上述したGoogleのガイドラインの違反やコンテンツの品質が著しく低いことで、インデックスが外れることがあります。
その他サーバーへの負荷が大きくページにアクセスできない状態が続いていると、クローラーが巡回できずインデックスが外れることも。
対象ページがインデックスされているかどうかはサーチコンソールで確認が出来るので、念のためエラーが起きていないかを確認しておきましょう。
左メニューバー>【URL検査】→上部検索窓に調査したいURLを打ち込む
↓以下表示が出れば、インデックス登録にされている
※Google側の問題でインデックス登録が外されてしまう事例が2023年6月下旬〜7月中旬まで生じていたこともあります。
稀なことではありますが、Google Search Status Dashboardで最新のバグ状況を確認してみてください。
強調スニペットの表示有無によっても、アクセス数が変動する可能性があります。
強調スニペットとは、検索キーワードに対する回答をGoogle側の判断で選ばれたWebページから抜粋し、検索結果の最上部に表示する仕組みのことです。
強調スニペットにおいては、表示されることでアクセス数が減少するパターンと、表示を失うことでアクセス数が減少するパターンの2つがあります。
ユーザーにとっては検索結果画面でいちはやく知りたい情報を得られる便利な機能である一方、サイト側にはメリット・デメリット両面があるからです。
たとえば、それまで10位にいたページがスニペット表示された場合、従来よりも多くのユーザーの目に止まりアクセス数が増える可能性があります。
一方すでに1〜2位を獲得していた記事がスニペット表示されると、従来よりもページ流入前の離脱率が上がり、アクセス数が減少するケースも。
またキーワードによっても、スニペット表示されたページのクリック率は異なります。
強調スニペットとアクセス数の関係は従来の順位やキーワード属性によっても異なるので、アクセス数減少の可能性の一つとしてウォッチしていきましょう。
直近でWebサイトをリニューアルした場合、下記要因によってアクセス数が減少している可能性があります。
301リダイレクトは、WebサイトのURL変更した際に旧URLから新URLに評価を引き継ぐ転送処理のことを指します。
301リダイレクト設定を行わないと検索エンジンから新規サイトとみなされ、従来のWebサイトで獲得してきたSEO評価が消えてしまうので、サイトのURLを変更する際は必ず設定しましょう。
また記事の削除・統合によってそれまで評価を得ていたページを失う、コンテンツ数が減ることで専門性・網羅性が低下し評価が下がるなどのケースもあります。
リニューアルに伴いコンテンツを見直す際はむやみに記事を削除せず、現状どんなクエリで順位が獲得できているのか、削除・統合をしても影響がないかを慎重に確認したうえで着手しましょう。
SNS経由でアクセス数が減少している場合、以下が要因でアカウントのフォロワーが減っている・ユーザーの目につく回数が減少している可能性があります。
SNSでの集客も行っている場合は、上記3つの観点から見直しをしてみてください。
SNSアルゴリズムの変化で、従来の投稿が評価されずアクセス数が減ることがあります。
SNSにおけるアルゴリズムとは、どの投稿をどんなユーザーのフィードに表示させるかを決めるためのルールです。
アルゴリズムは定期的にアップデートされ、X(Twitter)・Facebook・Instagram・TikTokなど媒体によっても異なるので運用しているチャネルごとのアルゴリズムを把握する必要があります。
しかしいずれも公式発表はされていないため、仮説立て→施策実行→振り返り→ネクストアクション策定のPDCAを地道に回し続けることが大切です。
SNS投稿のクオリティが落ち、投稿に対してユーザーの興味・関心を引けていない可能性があります。
特に以下のような状況の場合、エンゲージメントとともに露出頻度も下がり、アクセスが減少してしまいます。
改めて「誰に」向けて「何を」伝えたいのかターゲットを明確にし、ターゲットに刺さる有益な情報かつ一貫性のある投稿を行いましょう。
またオリジナルの動画・コンテンツ等を用意し見やすく加工したり、質問文を混ぜてユーザー参加型の投稿をしたりとオリジナリティがある投稿を心がけることも大切です。
ターゲットを明確にしユーザーに刺さる情報を伝えることができれば、新たなフォロワーの獲得にも繋がるでしょう。
以前に比べ投稿頻度が減っている場合、ユーザーの目につく機会が減りアクセスが減少しやすくなります。
最悪の場合は、フォローを外されてしまう可能性も。
とはいえ頻度が多すぎても投稿が似通ったり埋もれてしまう可能性があるので、1〜2日に1回のペースで継続的に投稿するのがおすすめです。
なお、投稿する時間帯にも気を配りましょう。
法務省の調査によると、お昼時にあたる12:00〜13:00、帰宅して就寝するまでの19:00〜23:00は特にインターネットの利用者が増える傾向にあります。
参照元:法務省「令和3年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書」
ターゲットユーザーが特にSNSを利用する時間帯を分析し、適切なタイミングに配信をするとよりアクセス回復が見込めるでしょう。
広告経由でのアクセス数が減少している際に考えられる原因と対策は、下記のように媒体によって異なります。
ただし広告経由のアクセス数回復はコストがひっ迫しやすかったりコントロールが難しい面もあるので、SEOなど別の手段でのアクセス数回復を目指すのも選択肢のひとつです。
リスティング広告でアクセスが減少している場合、主に競合状況の変化が要因として挙げられます。
競合が増えてきていることで、キーワードに対し他社の入札単価が上がっていたり、自社の広告ランク※が下落しているとアクセス減少に繋がります。
※広告ランク:広告が掲載可能かどうか、掲載可能な場合に他の広告主様の広告と比較して、検索結果ページでの広告の掲載位置を決定するために使用される数値
引用:広告ランクとは
この場合、競合との入札単価競争に勝てるだけの金額を提示したり、広告ランクを上げるためにLP・広告文を改善することが対策に繋がります。
ただしコストがかかってくるので、成果が出ていない媒体は出稿を停止する・運用効率を上げるといった施策も並行して実施しましょう。
SNS広告・ディスプレイ広告は、媒体のガイドラインやルールの変更に伴って出稿基準が厳しくなり、出稿が出来ずにアクセス数が減ることがあります。
この場合、新しいガイドライン・ルールに沿って広告を変更することで、アクセス数が回復する可能性があります。
なお同じクリエイティブやLPで出稿し続けていると、集客効果が弱まることもあります。
ユーザー属性やトレンドにあわせて、定期的に広告の見直しを行うことも大切です。
純広告のアクセス減少は、出稿先媒体の影響を受けている可能性が高いです。
例えば媒体自体のアクセス数が減っていたり、自社サービスと出稿先のイメージやターゲット層が合わずに、ユーザーを獲得できなくなることがあります。
この場合、自社サービスのイメージやターゲット層に合う媒体戦略をとる、LPの見直し・最適化が重要になります。
ただし純広告は出稿後のクリエイティブ変更が出来ないため、別の手段で集客を目指すのも選択肢の一つです。
継続してアクセス数を獲得し続けるためには、流入母数の多いSEOの観点から、サイト全体でしっかりと設計を行うことが大切です。
特に大事なポイントは以下6つになります。
これらをおさえて、アクセス数の回復に留まらず、自社サイトでの集客規模をさらに拡大していきましょう。
集客力のあるメディアにするには、Webサイトの目標から逆算して適切なキーワード選定を行うことが大切です。
戦略をたてずに書き始めると「自社で獲得したいターゲット層が集客できない」「そもそもアクセス数が増えない」「CVに繋がらない」などの問題が生じます。
特に重要なのは、自社サービスのカスタマージャーニーに合わせ、顕在ニーズだけでなく潜在ニーズ・準顕在ニーズにもアプローチできるキーワード対策をすることです。
そのために潜在層である見込み客は、CVに至るまでにどのような疑問や悩みを抱えているのか、どんなニーズがあるのかを洗い出しましょう。
各フェーズ毎に適したキーワードを対策していくことで、未来の顧客育成に繋がり、1サイトあたりのWebマーケティング効果を最大化できます。
キーワードを選定したら、質の高いコンテンツを継続して投入していくことが重要です。
SEOにおいて良質なコンテンツと判断されるには、以下3つの条件が揃える必要があります。
※「Experience(経験)」「Expertise(専門性)」「Authoritativeness(権威性)」「Trust(信頼)」の頭文字からなる、Google独自の評価基準。
ユーザーの検索ニーズを満たすには、ユーザーの疑問に的確かつ網羅的に応えることが大切です。
そのためには、ユーザーが検索行動に至った意図・背景をしっかりと深掘り、コンテンツに落とし込む必要があります。
またE-E-A-Tは以下の観点で評価されるGoogle独自の評価基準で、いずれの項目も満たしていなければなりません。
オリジナリティはE-E-A-Tの経験・専門性にもあたる部分で、実際の経験談や独自の調査内容など他サイトでは得られない情報かどうかを評価されます。
これらを満たした上で、Hタグ・ALTタグ・画像SEOなど基本のSEO対策も適切にできている記事を作っていきましょう。
弊社LeoSophiaでは、Googleのガイドラインに沿ったコンテンツの反映はもちろん、
弊社独自の基準に沿った高品質なコンテンツを納品いたします。
専門の外部機関の活用によるアンケートの実施やインタビューなどから得た一次情報に基づいてライティングいたしますので、競合他社と差別化したコンテンツ作成が可能です。
「自社でこんなに高品質な記事を作るリソースがない…」という企業様は、ぜひお気軽にご相談ください。
日々新しくなるユーザーニーズやGoogleアルゴリズムに合わせて、定期的にリライトすることも必要不可欠です。
【リライトのアクション例】
実際の流入ユーザーの反応をサーチコンソールやヒートマップで確認し、キーワードや導線の調整を行うことも、ユーザー行動を高めCV率を高める上では重要なポイントです。
一度公開して終わりではなく、継続的に記事をブラッシュアップしていきましょう。
自社サイト内のコンテンツ同士をリンクで繋げる「内部リンク」の最適化も重要です。
関連する内容を述べているページをリンクし遷移させることで、専門性・網羅性が上がり、ユーザーはWebサイト内でニーズを満たすことができます。
サイト内回遊を促すことでユーザビリティが上がり、SEO評価向上も期待できます。
さらにGoogleのクローラーは内部リンクを辿ってページをインデックスするため、コンテンツを孤立させずに発見・評価してもらううえでも重要です。
なお、内部リンクを設置する際はアンカーテキストに遷移先ページのメインキーワードを含めることでSEO対策として有効になります。
「ドメインビルディング」もアクセス獲得において欠かせません。
代表的な施策は以下の通りです。
上記の通り、自社サイトのリンクや名前を外部サイトに掲載してもらうことで、権威性・信頼性が高いメディアであるとの評価に繋がります。
また単純に、外部サイト経由でのアクセス数アップや、認知度アップにも繋がるでしょう。
ただし掲載先はどこでも良いわけではなく、SEO効果を発揮するには「良質なサイトに掲載される」ことが重要です。
そのためには、以下の施策が必要になります。
▼被リンク獲得
▼サイテーション獲得
上位表示を目指すには、ページ単位だけでなくドメイン単位での強化も必須で行っていきましょう。
弊社のオウンドメディア運営支援では、被リンク・サイテーションを問わずクライアント様のサイト状況に応じてドメインビルディング施策のサポートをいたします。
市区町村をはじめとする権威性の高いサイトからの被リンク実績なども多数あり、クライアント様のテーマ性に併せて、質の高い被リンク獲得が可能です。
その他、SNS、MEO、プレスリリース施策などサイト状況に応じて最適な施策をご提案させていただきますので、是非お問い合わせください。
コンテンツマーケティングにおいて最も重要なのは、上述したアクションを継続して行いPDCAを回し続けることです。
Plan:何のために、誰に向けて、何を配信するのかを計画しKPIを定める
Do:KPI達成に必要なコンテンツ作成・施策を行う
Check:公開したコンテンツ・施策の効果検証を行い、達成・未達に関わらず次に活かすための要因分析を行う
Action:成功要因は再現性を高め、失敗要因は対策を万全にして次のアクションを実行する
さらにSEOは変化が早いため、これらのPDCAをスピーディーに回さなければなりません。
そのための組織の体制・仕組みを整えていくことも重要です。
アクセス数が減少しても、要因を分析し適切に対策を打てば回復させることは可能です。
また集客力のあるWebサイトを運営しサービスのCV数を増やすには、正しいSEO対策でPDCAを回し続けることが重要です。
弊社LeoSophiaでは、創業から9年かけて蓄えた知見・ノウハウをもとにキーワード戦略設計からコンテンツ制作・施策実行後の効果測定まで一気貫通で支援いたします。
弊社独自のSEO分析指標に加え、競合分析ツールなど駆使し、クライアント様それぞれの課題を抽出した上で、「勝つ戦略」のご提案をさせていただきます。
オウンドメディア運営を通じてビジネス目標の達成を全力でサポートさせていただきますので、「Webマーケティングに力を入れていきたいが何から始めればいいか分からない」「Webサイトはあるけれど、最大限活用出来ていない」という企業様は、ぜひお気軽にご相談ください。