目次
SEOの内部対策とは、サイトやコンテンツを早く・正確に検索エンジンに評価させるために行う、サイト内のHTMLやリンク設計、コンテンツ等を最適化する対策のことです。
内部対策ができているメディアは、SEO評価を適切に受けやすく、検索順位上位も狙いやすくなります。
一方、内部対策ができていないと、必死に記事を書いて公開しても、検索結果の上位に表示されず、売り上げが立たない可能性すらあります。
この記事では、内部対策を進行する上でのチェックポイントを押さえ、具体的にどのように対策を打っていくべきかの施策手順までご紹介します。
「作成したサイトが思うように検索画面・検索結果の上位に表示されない…」という課題を抱えている場合は、SEO内部対策が適切にできているか、チェックしましょう。
読み進める前にSEO対策についてもう一度確認したい方はこちら。
関連記事: SEOとは?種類や仕組みから必要な施策まで初心者でも分かりやすく解説
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SEOの内部対策とは、サイトやコンテンツを早く・正確に評価されやすくするためのサイト内部の対策のことです。
サイト内のHTML構造やリンク設計、コンテンツ内容が対策の対象になります。
内部対策はあなたのSEOメディアのポテンシャルを最大限発揮するための土台となってくる非常に重要な要素なので、まずはこの見出しを通して内部対策の目的や重要度を理解していただければと思います。
内部対策をする目的は、正しくクロールさせることです。
まず、検索画面に表示されるまでには、以下のような3つのステップがあります。
ウェブサイトを巡回するロボットのこと。
内部対策は上記の第一段階である「クロール」を正しくさせることが目的としてあります。
内部対策の重要性は、適切に対策を行い、検索エンジンのクローラーがサイトを効率的に巡回することで、検索結果での上位表示が期待できることにあります。
内部対策を行うと、下記のようなメリットがあります。
新記事を公開したり、リライトを実施した後にいち早くクローラーが巡回してくることにより、Googleの検索結果により早く表示されやすくなります。
もし内部対策が適切に行われていないと、コンテンツの内容が正確に評価されず、どんなに良い内容のページでも上位表示につながりにくくなります。
そのため、SEOの内部対策は重要度の高い施策になりますが、内部対策だけでは検索結果の上位に上がらない可能性があるため、外部対策も実施する必要があると言えます。
SEO対策には、内部対策に対して「外部対策」があります。
サイト内部からページを評価されやすい状態に調整する内部施策に対して、外部対策とは、サイト外部からページの評価を高めていく施策のことです。
内部施策と外部施策の違いは、以下の通りです。
内部対策 | 外部対策 | |
施策対象 | サイト内部 | 他社サイト |
施策内容 | HTML構造・リンク・サイト設定の調整など | 外部からの被リンク・サイテーションなど |
具体的なアクション | サイト設計・コンテンツの調整 | SNS等での発信・他社サイトからの発リンクを得る |
メリット | 少ない工数で進行可能 | SEO効果が大きい |
デメリット | SEO効果が出るまでに施策の積み重ねが必要 | 施策の実装や効果が出るまでに時間がかかる |
外部施策では、主に他サイトからの被リンク獲得を目指します。
被リンクを受けることで、「他サイトから引用されるような有益なコンテンツ」と高いSEO評価が見込めるでしょう。
一方で外部施策は、コンテンツやサイトのブラッシュアップをしたり、SNS等を使って積極的に発信する等、被リンク獲得までに工数がかかります。
内部施策と外部施策は、効果や施策工数の面で一長一短であるので、社内にリソースが多い場合同時並行して対策を進行することがおすすめです。
SEOの外部対策についてさらに詳しく知りたい方はこちら。
関連記事: SEOの外部対策とは?具体的な方法や注意すべきペナルティを解説
被リンクについてさらに詳しく知りたい方はこちら。
関連記事: 被リンクとは?SEOで重要な理由と獲得する方法を具体的に紹介
クロール最適化の目的は、クローラビリティの改善です。
クローラーがページを見つけやすく、サイト内を巡回しやすい状態のこと。
サイト内のクロール状況を最適化することは、サイト内のページをできるだけ早くクローラーに見つけさせ、最新のサイト状態を評価させるために必須です。
この段落で紹介している対策内容が網羅できているか、チェックしていきましょう。具体的なクローラビリティ改善の施策は、以下の通りです。
内部リンクの設置はサイトに与えるSEO効果の影響力が大きく、内部対策の中でも優先度の高い施策になります。
内部リンクとは、関連する自サイト内のページ同士をリンクで繋ぐこと。
内部リンクがSEOの内部対策にとって効果的な理由は下記のとおりです。
メリット | 詳細 |
クローラー回遊率の上昇 | クローラーが内部リンクを経由して他の記事も見つけやすくなる |
ユーザーのサイト内循環向上 | ユーザーが内部リンクをたどって他の記事に遷移できる |
サイトの専門性を強化 | コンテンツ同士の関連性をアピールし、テーマ性を強調できる |
最初にクローラーが訪れた記事から、芋づる式に内部リンクを辿らせ、サイト全体をクロールされやすくすることが、内部リンクの最適化です。
1記事1記事クローラーが回ってくるのを待つよりも早く、クロールさせる仕組みのため、クローラビリティの改善が見込めます。
内部リンクを実装する際は、以下の3つのポイントをおさえて進行しましょう。
内部リンクの詳細は下記記事をご覧ください。SEO効果が得られやすいコツを解説しています。
関連記事: 内部リンクとは?貼り方や最適化などSEO効果が得られやすいコツを徹底解説
サイトマップを送信しておくことで、クローラーがサイト全体のURLを把握でき、同サイト内でクロールが巡回しやすくなります。
サイトマップとは、サイトの全体構造を伝えるためのマップのこと。
もし、サイトマップがないと、クローラーは大量のデータの中から、該当のサイトのコンテンツを1記事1記事を探さなくてはいけません。
クローラーが事前にサイトの全体構造を把握している状態を作るためにも、サイトマップを送信しておく必要があります。
サイトマップの具体的な設定方法は、以下の通りです。
クローラーは、サイトマップを頼りに各サイトをクロールするため、もし新規記事を作成したり、既存ページやサイト構造の大幅な変更を行ったら、サイトマップの更新も行いましょう。
コンテンツがなかなかクローラーに検出されない場合は、ディレクトリ構造の見直しも必要です。
SEOにおいてディレクトリとは、TOPぺージを起点にコンテンツの階層が続いていく構造のことを指します。
ディレクトリの深い階層にコンテンツがある場合、クローラーはサイトの最深部までページを辿っていかないと、該当のコンテンツをクロールできない状態になります。
クロールは、サイトに入ったら必ずしもサイト全体をクロールするわけではありません。
そのため、階層が深くまで設定されているサイトは、階層数を減らせないか見直す必要があるでしょう。
階層数は、メディアにもよりますが、3から5階層以内に押さえることがおすすめです。
ぱんくずリストとは、ユーザーがサイト内のどこにいるのか表示するものです。
パンくずリストを設置することで、以下の2点のメリットがあります。
クローラーが現在地を把握し、階層を行き来しやすい状態を作ることで、サイト内を巡回しやすくなるので、パンくずリストは必ず設置しましょう。
下記のようなプラグインを使用することで、SEOの経歴が浅い人でも簡単にパンくずリストを設置することが可能です。
ページネーションとは、ページを分割する設定のことです。
情報量が多いデータベース型サイトや、コンテンツをまとめて紹介している一覧ページに、ページネーションが設定されていることが多いです。
ページネーションを設定することで、ページ単位でクローラーが情報の全容を把握できるため、どこまでクロールすればよいのか判断しやすくなります。
ページの情報量が多く、思うようにクロールされない場合は、ページネーションを設定してみましょう。
robots.textを設定すると、該当のページをクロールしないように指示できます。
robots.textとは、ロボットのクロールを制限するファイルのこと。
クロール制御をおこなうメリットは、不要なクロールリソースを取り除ける点です。
前提として、各サイトにはクロールバジェットと言う、クロール可能な上限リソースが割り当てられています。
不要なページまでクロールされるということは、クロール優先度の低いコンテンツにもクローラーのリソースが割り当てられる状態になってしまいます。
つまり、クロール優先度の高いページをクロールするリソースが少なくなってしまいます。
そのため、クロールのリソースを最大限に使用するためにも、クロール不要なコンテンツに対してrobots.textの設定がおすすめです。
特に、下記に当てはまるサイトの場合は、要チェックです。
サイト全体のクロール状態を確認し、インデックス不要なページがあればrobots.textの設定をしましょう。
サイトやコンテンツで発信している情報を最新のものに更新する頻度とタイミングの多さも、クロール頻度を上げるために必要です。
更新頻度とそのタイミングを上げることで、コンテンツ内の情報が常に最新性・正規性の保たれた品質の良いサイトと判断され、クロールの頻度が上がる場合があります。
情報は生ものであり、時間経過に伴い新しい情報・正しい情報は常に変化します。情報の更新は継続が必要で、コンテンツが増えるごとに工数も増えるでしょう。
また、コンテンツを更新する際は、該当の記事で「リンク切れが起きていないか」も要チェック。
リンク切れとは、設置したリンク先のページが削除されてしまい、該当のページに飛ぶとエラーページになっている状態。
ユーザービリティの面でも、リンク切れページへの遷移はユーザー離れにもつながるため、コンテンツを更新する際は必ず設置リンクの状態もチェックすることをおすすめします。
次に、クロールされた情報を正しくインデックスさせるための内部対策をご紹介します。
クローラーが収集したサイトやコンテンツのデータを、検索エンジンのデータベースに登録することです。
クローラーによって収集された情報をもとに、「検索エンジンに表示するのに最適なコンテンツ」が登録されます。
もし、クローラーが早く回ってきても、サイトやコンテンツの情報が正しく読み取られないと、「データベースに登録すべきコンテンツ」として認識されず、なかなかインデックスされない可能性があります。
コンテンツの内容を正確に認知させ、正当な評価でインデックスさせるために、下記のような内部対策を進行していきましょう。
インデックスさせたいコンテンツのタイトルが最適であるか、確認しましょう。
クローラーは、タイトルから該当のコンテンツに何が書かれているのかを読み取ります。
そのため、タイトルはユーザーがわかりやすいだけでなく、クローラーにとっても内容を認知しやすいよう最適化が必要です。
以下のポイントをおさえ、タイトルが最適化されているか確認してみてください。
タイトルを作成する際には、特にキーワードの配置が重要です。
クローラーは、タイトルや見出しの最初に表示されるキーワードから、重要なキーワードと判断して情報を読み取ります。
その理由は、検索エンジンにタイトルが並んだ際に、ユーザーが左側からタイトルを読み、記事を選ぶためです。
タイトルの序盤でコンテンツの内容が理解できるよう、できるだけタイトルの左側に適切なキーワードが配置されている状態にしましょう。
キーワード選定のやり方についてさらに詳しく知りたい方はこちら。
関連記事: SEOキーワード選定のやり方を具体的に解説!注意点やおすすめツールも紹介
メタディスクリプションは、クローラーによって収集されたコンテンツのデータをもとに自動生成されますが、メタディスクリプションで文面を指定することも可能です。
メタディスクリプションとは、検索画面上に表示されるコンテンツの説明文のこと。
メタディスクリプションを指定することで、インデックスする際にコンテンツの内容を伝える手助けができます。
コンテンツ内容に沿って、適切なキーワードを盛り込み設定することで、より正確にコンテンツの内容を伝えられるでしょう。
下記はメタディスクリプションを設定する際のポイントです。
タイトル同様に、クローラーにディスクリプションの内容を理解してもらえるよう、適切に対策キーワードを入れていく必要があります。
対策キーワードや関連キーワードを入れ、コンテンツの要点を完結にまとめていきましょう。
コンテンツの内容をより正確にインデックスさせるために、見出しの最適化も必要です。
見出しは、各段落の内容を要約している部分です。
見出しの積み重ねで1つの記事ができており、見出しは記事全体の内容を検索エンジンに伝える重要な役割を果たします。
そのため、見出し単位だけでなく、記事全体の見出し構成を見て、適切に検索エンジンに内容が伝わる状態であるか、以下のポイントをおさえて確認しましょう。
▼見出し単位で最適化
▼記事全体で最適化
見出しに盛り込む対策キーワードの数は、競合記事を参考にすることがおすすめです。
狙っているキーワードを、どのくらいの量で、どこに配置するか、競合記事と比較し基準を作ることで、最適化できます。
画像の内容を正確にインデックスさせるために、画像にALTタグ(代替テキスト)の設定をしましょう。
「画像の内容をテキストで指定できるタグ」のことで、img属性として画像の内容をテキストで指定することが可能
視覚情報をテキストで説明できる点、画像内容の解析をクローラーに頼らず、正確に検索エンジンに伝えられます。
また、画像がエラーなどで反映されない場合、ALTタグのテキストで画面表示されるため、画像閲覧ができないユーザーに対しても正しく情報を伝えられます。
ALTタグの記載のコツとしては、「目が不自由な方でも伝わる簡単な日本語」にすることです。
ALTタグの説明部分は、検索エンジンが内容を理解しやすいように、対策キーワードとその画像を要約したような文章にするとよいでしょう。
内容が重複するコンテンツは、記事のリライトや公開中の記事を非公開にする等の対応が必要な場合があります。
コンテンツの重複を解消すべき理由は、対策キーワードで正確な評価を受けるためです。
検索エンジンは、クロールで収集された情報をもとに、各キーワードごとに最も適切なコンテンツがどれかを振り分けています。
その際検索エンジン側は、1つのキーワードに対して最適な記事を評価したいのに、同じサイト内に似た内容のコンテンツがあると、どちらの記事を検索結果に表示すべきか適切な判断ができません。
それにより、コンテンツ評価が分散され、コンテンツが正しい評価でインデックスされにくい状態(評価を共食いするカニバリゼーション状態)になる可能性があります。
検索画面上で、中々順位が改善されなかったり、対策キーワードに別の記事が掲載されている場合は、コンテンツの内容が重複している可能性を確認してみましょう。
また、コンテンツの重複が起こっている場合、以下の方法で確認できます。
▼「site:example.com キーワード」で検索する
「site:」+「確認したいドメイン」+「 」(半角スペース)+「確認したいキーワード」
このコマンドで検索すると、入力したドメイン内の中から、指定したキーワードに対し最も評価が高いコンテンツから順に表示されます。
上記のコマンドで検索をかけ、該当するコンテンツが1位に表示されなかった場合、他の上位記事と重複が起こっている可能性があります。
調整方法は以下の5つの手段があります。
手段によっては、メリット・デメリットがあり、選択を誤ると今までのコンテンツの評価を失う可能性もあるため、注意して進行しましょう。
重複コンテンツの改善施策 | メリット | デメリット |
TDH調整を行う(※) | ・コンテンツ評価を残せる。 | ・誤って流入の多いクエリを削除するリスクがある。 |
noindexの設定をする | ・コンテンツを残したまま、片方の記事のインデックスを削除できる。 | ・クロールまでに時間がかかる。 |
重複ページの削除 | ・すぐに重複解消に繋がりやすい。 | ・削除ページの評価が失われる・コンテンツデータを取り戻せない |
タイトル(title)・ディスクリプション(discription)・見出し(head)の頭文字を取ったもので、これら3つのkw調整を実施すること。
サイトを運営する上で、異なるURLで重複するコンテンツの公開が必要な場合、canonicalタグでURLの正規化をし、SEO評価の一本化が必要です。
検索エンジンに対して、特定のページが他のページと重複するコンテンツであることを示し、どのページを優先的にインデックスするかを指定するためのタグのこと。
内容が全く同じ重複コンテンツは、前の段落で述べた通り低く評価され、インデックスされにくくなることがあります。
重複コンテンツは避けるべきですが、例えば下記2つのサイトを運営している中で、両サイトで同じコンテンツを公開したい場合もあります。
この時、canonicalタグを設定することで、どのURLでインデックスしSEO評価をするべきか検索エンジンに指定でき、1つのコンテンツとして正しく評価を受けられます。
canonicalタグは、以下のように設定しましょう。
・HTMLファイルのHeadタグにマークアップ
・WordPressの「All In One SEO」プラグインを使用する場合
┗「All In One SEO」をインストール
┗「一般設定」から、「カノニカルURL」にチェックを入れる
コンテンツのクロールからインデックスされるまでのスピードを上げるために、Google Search Consoleから「インデックス登録リクエスト」を送信できます。
指定したページをクロールするよう、検索エンジンにリクエストを送信できるシステムのこと。新規コンテンツやリライト内容を公開した時など、できるだけ早くコンテンツを評価させたいときに送信します。
インデックス登録の手順はたった2ステップです。
注意が必要なのは、リクエストしても必ずクローラーが訪れるとは限らない点です。
クロールをリクエストしても、コンテンツが検索結果にすぐに表示されるとは限らず、まったく表示されないこともあります。
Google のシステムでは、高品質で有用なコンテンツをすばやく表示することを優先しています。
Googleが述べているように、高品質なコンテンツを優先的に表示するため、クローラーも高品質なサイト・コンテンツを優先して巡回します。
そのため、中々クローラーが回ってこない場合は、闇雲にリクエストを送信するのでは無く、コンテンツやサイトの改善余地を洗い出して品質を高めていきましょう。
構造化データを使用することで、コンテンツ上では収集しにくい細かいテキスト内容も、より正確に読み取れるように指定できます。
構造化データとは、サイト・コンテンツの情報を検索エンジンに伝えるHTMLコードのこと。
サイト運営者・サイト著者・サイト名など、SEO評価に関わる細かい情報は、構造化データで送信することでより正確に検索エンジンに伝えましょう。
▼ステップ①
「構造化データ マークアップ支援ツール」を開き、構造化データを作成したい記事URLとコンテンツのジャンルを指定します。
※「構造化データ マークアップ支援ツール」を使用し、JSON-LD 構造化データを作成する場合の手順になります。
データのタグを設定したい箇所を選択し、当てはまる項目を指定します。
完了したら、右上の「HTMLを追加」を選択し、構造化データを作成。生成した構造化データをダウンロードしましょう。
▼ステップ②
作成した構造化データを検証します。「スキーマーマークアップ検証ツール」を使用すると、構造化データの内容が正常か確認できます。
▼ステップ③
構造化データをコンテンツに実装します。HTML ページの<head>か、 <body>要素の <script>タグ内に設定をしましょう。
実装後は、構造化データが正常に機能しているか、チェックしましょう。
クローラビリティやインデックス状況を改善したうえで、より検索順位を上げていくためには、検索エンジンに「ユーザーファースト」なサイトとして評価されるように、内部対策を進行する必要があります。
Googleはコンテンツを評価する上で、「有用で信頼性の高い、ユーザー第一のコンテンツ」を評価すると明文化しています。
つまり、ユーザーファーストなサイトを作ることは、よりGoogleに評価されやすい状態であると言えるでしょう。
この見出しでは、サイト内部を改善し、検索エンジンにもユーザーファーストなサイトとして認識させるための対策方法を解説します。
テクニカルSEOは「検索エンジン」をターゲットに最適化し、サイト状況を早く・正確に認知させる施策のこと。
この記事で紹介している、クロールの最適化・インデックス状況の改善施策、内部構造の設計といった施策などがテクニカルSEOにあたります。
ユーザーファーストなコンテンツを作成するにあたり、「ページスピード」を見直しましょう。
サイトに流入したユーザーのアクションには、必ず「ページの読み込み」が発生します。
万が一、ページの読み込み時間が遅いと、ページ内でのユーザー行動が滞ってしまい、最悪の場合、サイトやGoogleから離脱してしまう可能性があります。
そこで、ユーザーのページエクスペリエンスを守るために、ページスピード(ページの読み込み時間)がGoogle評価の1つの指標として設定されました。
参照:Googleセントラル「ページの読み込み速度をモバイル検索のランキング要素に使用します 」
実際のページスピードは、PageSpeed Insightsというサイトで計測できます。
サイトスピードの指標は、以下の6つです。
6つの指標 | 計測される数値 |
LCP(Largest Contentful Paint) | アクセスから最大コンテンツが表示されるまでの時間 |
INP(Interaction to Next Paint) | クリックやスクロール、キーボード操作などサイト内の全ての応答速度 |
CLS(Cumulative Layout Shift) | ユーザーが意図しないレイアウト崩れを数値化 |
FCP(First Contentful Paint) | URLのクリックからコンテンツが表示されるまでの時間 |
FID(First Input Delay) | 最初にサイトを操作してからブラウザが応答するまでの時間 |
TTFB(Time to First Byte) | ブラウザがサーバーから最初に1バイトを受信するまでの時間 |
これらのうち、コンテンツ品質を評価する指標(コアウェブバイタル)として改善を推奨されているのは、「LCP」「INP」「CLS」の3つの指標です。
引用:Web Vitals
各指標の、評価指標は以下の通りです。
良好 | 改善が必要 | 不良 | |
LCP(※1) | 2.5秒以内 | 4.0秒以内 | 4.0秒以上 |
INP(※2) | 200ミリ秒以内 | 500ミリ秒以内 | 500ミリ秒以上 |
CLS(※3) | 0.1以下 | 0.25以下 | 0.25以上 |
PageSpeed Insightsで計測すると、以下の画像のように、各指標で遅延が起こってしまっている要因まで、確認できます。
計測結果をもとに、遅延要因を解消する施策を実施し、3つの指標が適正値になるように改善していきましょう。
サイトが適切にインデックス・評価される状態を作るためにも、サイトのモバイル対応を進行しておくことがおすすめです。
モバイルフレンドリーとは、モバイルユーザーに対して最適なサイト・コンテンツにすること。
現代では、Google検索を使用する約8割から9割がモバイル版の検索エンジンを使用している背景から、Google は2018年に「モバイルファーストインデックス(MFI)」を展開。
モバイル版のサイト・コンテンツをインデックスし、評価すると明言されています。
今のサイトがモバイルファーストな状態であるか、GoogleSearchConsoleで確認してみましょう。
手順はGoogleSearchConsoleで「ウェブに関する主な指標」>「モバイル」>「レポートを開く」で確認することが可能です。
「改善が必要」や「不良」と判断されたコンテンツは、「良好なURLと判断されなかった理由」に要因がまとめられています。
SSL化を行うことで、通信情報を第三者に抜き取られることが防げるので、ユーザーは安心して記事を読むことができます。
SSL化とは、ブラウザとサーバーの通信信号を暗号化し、セキュリティを守ること。SSL化を行うことで、通信情報を第三者に抜き取られるのを防ぎ、ユーザーの個人情報を守れます。
もしSSL化が行われていないと、ユーザーがサイトに入力した個人情報や、登録したクレジットカードの情報が、抜き取られてしまう危険性があります。
ユーザーが安心して検索エンジンを使用できない状態は、ユーザーのGoogle離れにも繋がるでしょう。
そのため、Googleはユーザーが安心して検索エンジンを使用できるように、「サイトの信頼性」をサイト・コンテンツ評価指標の1つに組み込んでいます。
サイトがユーザーにとって安心して閲覧できることを伝えるためにも、SSL化は他の内部対策の中でも優先度が高いです。
サイトURLの最初が「http」から「https」になっているサイトが、SSL化されているサイトです。
なお、SSL化の手順は下記の手順を参考に設定することができます。
検索順位は、テクニカルSEOだけでなく、コンテンツSEO対策を行うことでも順位上げを狙えます。
コンテンツSEOは「ユーザー」をターゲットにしたもので、「ユーザー」がサイト・ページ内で優れた検索体験をできるようにコンテンツ内容を改善する施策のこと。
※一方テクニカルSEOは、検索エンジンを対象にした施策のこと。
コンテンツSEOに代表される施策例は、以下の通りです。
例えば弊社の場合、記事の質を担保し独自性を追加する手段の1つとして累計70項目にも及ぶ独自のレギュレーションを策定しています。
これにより、社内のどの担当者が作成しても質が高く、かつ独自性のあるコンテンツを作成することが可能となっています。
また、ユーザーニーズを理解するための手段として、独自の分析シートを用いてユーザーの顕在ニーズのみならず、潜在ニーズまで深堀をしていきます。
小手先のSEOテクニックを行うことも重要ですが、それと同じくらいコンテンツ作成も重要となってくるため、今一度社内でコンテンツSEOができる体制が整っているか確認することをおすすめします。
もし、社内で体制が整っていない場合は信頼できる外部企業に依頼する選択肢も考慮してみるのも1つの手です。
コンテンツ作成を含むSEOの外注化について詳しく知りたい方はこちら。
関連記事: SEO対策を外注化するメリットを紹介!内部体制との比較や費用相場も解説
サービス詳細:LeoSophia流SEOオウンドメディア支援内容はこちらをご覧ください。
SEOでは、検索エンジンの評価アルゴリズムを悪用し、ハックのような手法でコンテンツの評価を操作するSEO対策(ブラックハットSEO)は行ってはいけません。
上記のようなサイト運営は、検索エンジンからのペナルティの対象になります。
ペナルティの対象となると、検索順位が大幅に下がるだけではなく、インデックスされなくなるため、そもそも検索結果に表示されないリスクがあり、売り上げが激減してしまうでしょう。
上記の状態になると、再度検索結果の上位に表示させることは非常に難しいです。
そのため、上記のような甚大なリスクを伴う対策を行うのではなく、Googleの目的である「ユーザーにとって有益で信頼性の高いコンテンツの作成」を理解し、本質的なサイト運営を目指しましょう。
ここまでご紹介した内部対策を、チェックリストにまとめました。
このチェックリストでは、各項目に対する施策をまとめています。
【クロール最適化のために行う内部対策7つ】
【インデックス最適化のために行う内部対策8つ】
【検索順位を上げるための内部対策4つ】
これからSEO対策を行っていく企業の担当者は是非上記をご確認ください。
なお、繰り返しの注意点ですが、内部対策を行ったからといって検索順位が向上するわけではないので、リソースが許す限り外部対策も行っていただきたいです。
ここまで、「クロールの最適化」「インデックス状況の改善」「検索順位上昇」の3つの目的に沿って、SEOの内部対策をご紹介しました。
紹介した内部対策を行うことで、クロール頻度やインデックス状況を改善し、適切にサイト評価を受けやすい状態を作れます。
この記事をもとに、担当メディアのサイト状況を確認し、内部構造を改善していきましょう。
また、SEOの内部対策は、紹介した全ての指標が最適化されている状態が理想ですが、全ての対策を講じるには、必然的に時間や人員リソースが必要です。
リソースをうまく活用し、できるだけサイト改善までの期間を早めるためには、サイト課題の要因を特定し、解決につながる施策を優先的に遂行する必要があります。
また、内部対策だけを行ったからといって検索順位が上がるわけではないので、リソースが許す限り外部対策を進めておくことを推奨します。
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