Leo Sophia Groupは、連続的に世の中に新たな価値を生み出す、日本を代表するブランド創造企業を目指しています。
2023年に始動したホスピス事業も、その想いのもとに生まれた挑戦の一つです。
今回は、同事業を運営する株式会社VISIONの代表取締役である辻本にインタビューを行いました。
事業立ち上げの背景、施設に込めた想い、そしてLeo Sophia Groupがこの領域に挑む意味について紐解いていきます。
本記事が、ホスピス事業への理解を深めるきっかけとなり、我々がどのような思想で事業を創り上げているのかを知っていただく一助となれば幸いです。
目次
プロフィール
辻本 章(つじもと あきら)
2009年に同志社大学を卒業後、新卒で関西アーバン銀行(現りそな銀行)に入社。
個人・法人向けの新規営業を3年経験後、ベトナムで日本食レストラン事業で起業。
約5年間運営したのちに事業を売却して帰国。その後、日本で海外人材の就労支援を行う事業を起業し2021年に当該事業を売却。
2022年、Leo Sophia Groupへ入社し、クリニック事業のマネージャーを経てホスピス事業を運営する株式会社VISION代表取締役に就任。

ホスピス事業とは
ホスピスとは、延命を目的とした治療ではなく、終末期(※)の方の身体的・精神的な苦痛を和らげ、生活の質の維持・向上を目指す医療・ケアを指します。
医療依存度が高く他施設では受け入れが困難な終末期の方を積極的に受け入れることで、地域医療を支える役割を担っています。
※終末期:病気や老衰の進行により、現在の医療では回復の見込みがないと医師が判断した時期
―本事業を立ち上げた経緯と背景を教えてください
日本の少子高齢化による医療課題を解決したい。という想いでこの事業を立ち上げました。
現在、日本では少子高齢化の進行に伴い、終末期医療の需要が年々高まっています。
それに伴い、末期がんの患者様をはじめ、長期的なケアを必要とする方々に対して病床がひっ迫しているという深刻な現状があります。
こうした背景から、国や社会全体としても、病院から住み慣れた地域や自宅で最期を迎える医療への転換が進められています。
しかし、自宅や一般的な介護施設には、専門的な医療を提供する機能が十分に備わっていません。
そのため、ご家族だけで医療的ケアを支えることになり、大きな負担が伴います。これが、高齢者が高齢者を介護する老老介護や、ご家族の介護離職といった様々な社会課題を生む原因にもなっています。
こうした課題に対し私たちは、医療従事者が24時間常駐し、入居者様が安心して暮らせる生活の場を提供しています。
ご家族の負担を軽減しながら、最期の時間をその人らしく過ごしていただける安心の受け皿でありたいと考えています。
その想いを実現すべくM&Aで介護施設を買収し業態転換をすることで立ち上げたのが、株式会社VISIONが展開するホスピス施設「こむぎ」です。
この「こむぎ」という選択肢を社会に広く普及させていくことで、新たな看護・介護のあり方を提示し、日本が抱える社会課題の解決に貢献したいと思っています。

こむぎについて
―こむぎにはどのような特徴がありますか?
こむぎは、誰もが最期まで自分らしく過ごせるという価値を社会に提供するために、3つのことを大切にしています。
一つ目は、地域医療を支えるホスピス機能です。
こむぎは、入居者様を支えるだけでなく、地域医療を支える役割も担っています。
病院の病床逼迫(ひっぱく)が深刻化する中、医療機関やご家族の間では、退院後の次の受け入れ先の調整に苦慮するケースが少なくありません。
特に退院直後は、訪問診療や看護体制の準備をご家族だけで進める必要があり、大きな負担となります。
そこで活躍するのが、こむぎの※地域連携部員です。
地域の医療・介護機関と施設をつなぐ専門スタッフとして、本来は病院やご家族が対応する退院調整や各種手続きを肩代わりし、入居までを迅速にサポートします。即日の退院支援も可能にすることで、病院の病床確保とご家族の負担軽減の双方に貢献しています。
※地域連携部員:地域の医療・介護機関と施設をつなぎ、入居者様が安心して必要な支援を受けられるよう調整する役割
二つ目にあげられるのが一人ひとりに寄り添う緩和ケアです。
最期の時間に望む過ごし方は「自宅のように過ごしたい」「好きな食べ物を少しでも食べたい」「家族との時間を増やしたい」など、人それぞれです。
こむぎでは、体調面だけでなく、ご本人やご家族との対話を重ねながら、一人ひとりが大切にしたいことを丁寧に確認しています。
また、一般的な施設では制限されがちな、お酒・たばこ・一時外出・外泊などの希望も、一定のルールや医師の判断のもと柔軟に対応しています。
地域連携部員がキャッチしたご本人の想いやニーズを確実にスタッフ間で共有し、介護士や看護師が日々のケアで実現していく体制を整えています。
単に医療を提供するだけでなく、限られた時間の中で生活の質(QOL)を高め、その人らしい時間を支える緩和ケアを追求しています。
三つ目が、24時間365日の介護士・看護師常駐体制です。
終末期を迎える方やご家族にとって、急な体調変化が起きたらどうしよう。という不安は尽きないものです。
一般的な高齢者施設では、看護師が24時間常駐しているケースは多くありません。
しかし、こむぎでは介護士・看護師ともに24時間365日の常駐体制を敷き、日常生活の支援から医療的ケアまで切れ目なく対応しています。
そのため、深夜などの急変時にも医療的な判断や処置を迅速に行うことが可能です。
終末期ケアでは、ご本人やご家族の意思を尊重することが何より大切だと考えています。
だからこそ、呼吸や表情などの些細な変化にも目を配り、小さなことでもご家族へ丁寧に共有することを徹底しています。
入居者様だけでなく、ご家族にも、一人で抱え込まなくていい。と感じていただける安心体制を大切にしています。

―こむぎを運営し始めて印象に残っているエピソードはありますか?
看取りをさせていただいたご家族からいただく感謝の言葉やお手紙は、どれも私にとってかけがえのない財産です。
中でも、ある入居者様のご家族からいただいた一通の手紙が、今でも深く心に刻まれています。
その入居者様がご存命の最後の夜、私たちはご本人の個室にご親族用の簡易ベッドを設置し、親子水入らずの時間を過ごしていただきました。
後日いただいたお手紙には、「家族がこむぎで最期を迎えられたことを、心から幸せに思います」という言葉が記されていました。
それを読んだとき、その方々が過ごされた最期の温かい風景が目に浮かび、涙が出そうになりました。
私たちが提供している価値は、単なる施設やケアという手段ではなく、その人らしい最期の時間という、かけがえのない瞬間そのものなのだと、改めて気付かされたのです。
大切な命と向き合う、非常に大きな責任を伴う事業ですが、このような言葉をいただける瞬間こそが、何よりのやりがいであり、スタッフ一同が報われる瞬間でもあります。

―今後の展望について教えてください
私たちはこれからも、必要としている方をより多く受け入れられる体制を整えるとともに、入居者様一人ひとりに寄り添ったケアの質をどこまでも高めていきたいと考えています。
その基盤づくりとして、現在は地域の医療機関や専門職の方々と連携した毎月の勉強会を実施するなど、スタッフの専門性向上と知見のアップデートに継続的に取り組んでいます。
今後は、こうした地域密着の丁寧な運営姿勢を大切にしながら、運営施設を積極的に拡大していく方針です。それぞれの地域における、安心の受け皿としての役割をさらに広げ、より多くの困っている方々へ手を差し伸べたいと考えています。
これからも、医療・介護の現場と深く連携しながら、時代と地域に真に必要とされるホスピスのあり方を追求してまいります。
新卒学生や転職希望者へのメッセージ
―最後に、この記事を読んでいる新卒学生や転職希望者へメッセージをお願いします
私たちが取り組んでいるホスピス事業は、少子高齢化が進む日本における、待ったなしの医療課題に向き合うものです。一朝一夕で成し遂げられる事業ではなく、私たちもこれまでに多くの壁に直面してきました。
例えば、新しい施設運営のあり方を現場へ浸透させる難しさや、人の命に向き合うことと、事業を持続させていくことのバランスなど、常に模索の連続です。
しかし、医療機関だけでは支えきれない課題があり、既存の介護施設では対応が難しい方々が目の前にいるからこそ、私たちが挑戦する意味があると信じてここまで歩んできました。
そして、この終末期ケアという領域には、まだ正解がありません。
高齢化の最先端をいく日本において、看取りを支える社会的インフラや、医療・介護のあり方そのものが、今まさに変わろうとしている発展途上のフェーズだからです。
だからこそ、自分たちの手で新たな価値を創り、社会に新しい選択肢を生み出していく、他では味わえない面白さと手応えがあります。
私たちは、目の前の課題に当事者意識を持って向き合い、自らの手で未来を切り拓いていける仲間と一緒に、この事業を創り上げたいと考えています。
社会に本質的な価値を届けるビジネスに挑戦したい、自分の力を試したいと感じていただけたら、ぜひ一度、私たちLeo Sophia Groupの扉を叩いてみてください。
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