目次
有効性や投資対効果に懸念があり、自社のサービスにSEO施策を導入すべきか悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
SEOは長期的に向き合う必要があり短期で劇的な変化は見込めないため、一見「意味がない」と感じやすい施策です。
しかし検索エンジンの上位表示でアクセス数が増えれば、プロダクトやサービスの認知度・コンバージョンを継続的に増やすことができます。
実際に弊社がSEO対策を行ったメディアでは、中期的に仕込みを行うことで約3カ月目以降から徐々にアクセスが増加しました。
そこで今回は、SEOは意味がないと言われる理由や弊社が実施して意味のあった施策をまとめて紹介します。
この記事を読めばSEOの仕組みや魅力を理解し、自社サービスで施策を実行するか否か判断できる状態になるでしょう。
中長期を見据えて継続的に収益を得るためにも、ぜひ参考にしてみてください。
読み進める前にSEO対策についてもう一度確認したい方はこちら。
関連記事: SEOとは?種類や仕組みから必要な施策まで初心者でも分かりやすく解説
下記では、SEO対策をしても意味がないと言われる理由をまとめました。
マーケティング施策としてSEOを導入したものの、成果が出ずに途中で諦めてしまう方は多いです。
ルールを理解した上で取り組み、意味のある施策を実行していきましょう。
SEO施策を実行しても、必ずしも期待した効果が出るわけではありません。
他のマーケティング戦略よりも専門的で多くの要素が絡むため効果の予測が難しいです。
下記ではSEO施策に関わる主な要素をまとめました。
項目 | 内訳 |
サイト自体の最適化 | ・コンテンツの質と関連性 ・HTML要素の最適化 ・サイト構造 |
内部対策 | ・サイトスピード ・モバイル対応 ・セキュリティ |
外部対策 | ・被リンク ・ブランドの認知度 |
これらの要素を総合的に理解し、バランス良く施策に取り組むことが重要です。
時間とリソースを投資しても、検索エンジンのアルゴリズムが常に変化する他、競合他社も同様に対策を行っています。
効果を出すには要素ごとに適切なKPIを設定し、課題発見から解決までのPDCAを継続することが必要となるでしょう。
SEO施策は中長期に及び付き合う必要があり即効性はありません。
検索順位の向上やアクセスの増加を感じるには、早くても3~6カ月ほどかかるケースが多いです。
下記では、変化を感じるまでに時間がかかる原因となる要素をまとめました。
Googleは自動プログラム(クローラー)で見つけたページの情報を解析し、データベースに保存します。
作成したコンテンツは、公開後にすぐ世の中の検索結果に表示されるわけではありません。
またサイト立ち上げ直後から上位表示を狙うのは難しいでしょう。
ユーザーに有益と判断してもらうには、サイト全体で情報が充実しており専門性や信頼性を評価される必要があります。
ユーザー視点で見ても情報が少ないより網羅されているコンテンツのほうが、価値があり読み進めたいと思うでしょう。
またユーザーの滞在時間や直帰率の行動も順位に影響しますが、データが蓄積することにも時間を要します。
短期的な効果を発揮しないからと諦めず、長期的な投資として継続的に取り組むことが重要です。
SEOは下記により検索順位が常に変動しています。
Googleアルゴリズムアップデートでは、上位表示されていた記事の順位が突然下がり、数時間でアクセスが0になるケースも。
最近では、2024年3月~4月に実施されたコアアルゴリズムアップデートにより順位変動が起きました。
oday we announced the March 2024 core update & new spam policies that, in combination, are designed to show less content made to attract clicks and more content that people find useful. Learn more:
(和訳:本日、2024 年 3 月のコア アップデートと新しいスパム ポリシーを発表しました。これらを組み合わせて、クリックを誘致するために作成されたコンテンツを減らし、人々が役立つと感じるコンテンツをより多く表示するように設計されています。)
引用:X(Google search Central)
アップデートは年に2~4回ほど起こり、実施する際はGoogle公式のXで事前告知があります。
ただGoogleがアルゴリズムアップデートを行う目的は、信頼できる情報を提供しユーザーの利便性を高めるためです。
ユーザーファーストなコンテンツであれば、順位が大きく下がるリスクを抑えられる可能性があります。
また仮に順位が下がったとしても、対策次第で元の位置に復活させることも可能です。
変動の激しいSEO施策に取り組むなら、日々順位を確認できてすぐに分析や改善に動ける体制を作っておきましょう。
過去、弊社が運営するサイトの順位が下がった際の事例と対策については下記の記事をご覧ください。
関連記事: 検索順位が下がった原因とは?SEO担当者が確認すべき15個の項目を解説
仮に検索上位を獲得しアクセスが増えても、SEOでコンバージョンに繋げるには良さを伝える「訴求力」が重要です。
数ある中で、内容がわかりにくい・求める情報がないコンテンツを読み続けようとは思いません。
下記ではクリニックを紹介する場合のNG・OK例をまとめました。
【NG例】
〇〇クリニックは安いのでおすすめです。
通う期間も短いので忙しい方におすすめでしょう。
【OK例】
〇〇クリニックは〇円と比較的安いのでチャレンジしやすいです。
個人差もありますが〇カ月で完了できるため、急いでいる方に向いています。
また営業時間が長く当日キャンセルも可能なので、忙しくても通いやすいでしょう。
後者のほうがイメージが湧きやすく、コンバージョンに繋がる可能性が高いです。
まずはユーザーの状況を理解し、求める情報を把握することで訴求すべき内容も洗い出せます。
あらゆるビジネスゾーンにおいて応用できる「5W1H」のフレームワークを活用しましょう。
項目 | 例 |
When いつ | 今すぐにでも |
Where どこで | 脱毛クリニックで |
Who だれが | 10代後半~30代の女性が |
What なにを | 今年の夏までに全身脱毛したい |
Why なぜ | 水着を着たいのにムダ毛が気になるから |
How どのように | 出費は抑えて通いやすいところで |
まずは最後まで読んでもらえる有益なコンテンツ作成を意識してみてください。
その上でサービスを利用・購入してもらう導線を作るのが近道です。
SEOオウンドメディアで成果を出したい担当者様へ |
オウンドメディアをはじめていきたい。今の運用に課題があって解決したい。 という方はぜひダウンロードしてご活用ください。 無料で資料をダウンロードする |
下記では意味がないとされるSEO対策をまとめました。
どれもSEO初心者の方は見落としがちなポイントです。
事前に知識を身に着け、無駄な施策に費やす時間・工数を削減しましょう。
コンテンツを作成してもGoogleのガイドラインに違反していると意味がありません。
Googleでは信用できる情報が上位に掲載されるよう、検索品質評価ガイドラインを設けています。
検索結果は人々の役に立つものである必要があり、誤解を招く内容のものを避けるためです。
ガイドラインに違反したサイトやページはペナルティ(※)を受け、検索画面に表示されなくなります。
※ガイドラインに違反した時に課される罰を指します
下記に当てはまる項目がある場合は、違反と判断される可能性があるため注意してください。
最低基準が適用される例 | |
コンテンツの質 | ・スパム送信されている ・意味不明、意味がない ・他のコンテンツからコピーしたのみ |
ページタイトル | 誤解を招く・衝撃的・誇張されている |
ページ上の広告 | ユーザーにとって有益ではないリンクの掲載 |
制作者の情報 | YMYL(※)など信頼を必要とするページの責任者に関する情報が無い |
制作者の評判 | 悪意がある・有害な行為に関する否定的な評判がある |
ページの信頼性 | 経験・専門知識・権威・信頼のいずれかが欠如している |
SEOで検索上位を狙うなら、ガイドラインに沿ったユーザーに有益なコンテンツを作成しましょう。
Googleはユーザーの役に立つ情報かを判断するため、タイトルや見出しに無理やりキーワードを詰め込むのは避けましょう。
SEOだけを意識すると意味がわからない文となり、離脱率が高まる以外にペナルティを受けるリスクも。
例:メインキーワードが「脱毛 おすすめ」の場合
しつこさは離脱に繋がりやすいため、キーワードの回収よりも伝わりやすさを重視しましょう。
仮にキーワードの出現率が少なくても、コンテンツの内容がニーズとマッチしていれば大きな問題はありません。
文字数が少なくても伝われば問題ないため、専門性や網羅性を意識しながら検索ニーズを満たすことが重要です。
自然な文章で読みやすくわかりやすいコンテンツの作成を目指しましょう。
脱毛業界のSEO対策についてはこちらで詳しく解説しています。
関連記事: 脱毛業界ならではのSEO対策をわかりやすく解説!
自作自演の被リンクをもらうのもNGです。
被リンクとは、SEOにおいて外部サイトからのリンク獲得を指します。
外部からの流入を見込める・リンク元のサイトから信頼されてるとして、検索エンジンからの評価を高める施策です。
以前は自作自演で被リンクを貼る対策もありましたが、現在は避けるべきと言えるでしょう。
不自然なリンクが見つかった場合、ペナルティを受ける可能性があります。
特に下記は自作自演と判断される恐れがあるため注意してください。
またもし外部から質の低い被リンクを受けた場合は、Googleサーチコンソールから「リンクの否認」を行いましょう。
被リンクについてさらに詳しく知りたい方はこちら。
関連記事: 被リンクとは?SEOで重要な理由や獲得する方法を具体的に解説
作成したコンテンツを更新しないまま放置しているとマイナス評価を受けます。
例えばiPhoneを購入するか迷っており調べている時、下記の記事が並んでいたらあなたはどちらをタップするでしょうか。
A案:【2024年最新】人気のiPhoneシリーズ一覧!今夏お得なキャンペーン情報も解説
B案:【2022年】人気のiPhoneシリーズ一覧!お得なキャンペーン情報も解決
一瞬見ただけでもA案を読みたいと思う人がほとんどではないでしょうか。
公開時は最新の情報でも、時間経過に伴い過去の内容になっていては有益と言えません。
仮にタイトルだけ変えてもユーザーの役には立たず、古い情報はユーザーに価値が無いことをGoogleも理解します。
新規のコンテンツ作成も重要ですが、既存コンテンツのリライト(調整)も欠かせません。
更新した後も定期的なアップデートが大切だと念頭に入れておきましょう。
フリー素材の画像や他の人の動画をページに貼り付けただけでは、検索エンジンに対して独自の価値を提供できないため評価が低くなります。
求める情報を網羅したコンテンツであり、ユーザーにとって価値のある情報を提供することが重要です。
競合サイトに勝つには他ページとの差別化が必要なためオリジナル性が鍵となるでしょう。
オリジナルコンテンツとは、他のサイトに存在しない独自の内容を指しており下記のようなものが該当します。
オリジナルコンテンツには、検索エンジンが重視する”ユーザーに対する価値”が備わっていると言えます。
一方で単に情報を集めただけのコンテンツは、価値が乏しいとみなされがちです。
検索エンジンのアルゴリズムは高度化を重ねており、ユーザーにとって有益なコンテンツか厳しく判断しています。
オリジナリティに富んだ質の高いコンテンツを持続的に発信することが、競合サイトを勝ち抜くための必須条件でしょう。
下記では、意味のあるSEO対策をまとめました。
知識不足が原因で限られたリソースを無駄に使うのは勿体ないことです。
下記は、弊社がSEO対策を行いアクセスが増加したサイトのサーチコンソールの状況になります。
正しい対策を中期的に行うことで徐々にアクセスが増加しています。
SEO初心者でもわかりやすいようまとめたので、ぜひ確認してみてください。
大前提として、ユーザーにとって価値のあるコンテンツを作成しましょう。
検索エンジンのアルゴリズムは常に進化しており、ユーザーに有益な情報を提供するサイトを高く評価します。
Googleが設ける検索品質ガイドラインをもとに下記で要点をまとめました。
※モバイルデバイスで閲覧する場合の利用しやすさ・わかりやすさ
またGoogleの評価を意識するのも大事ですが、本質はユーザーにとって良いコンテンツ提供です。
ユーザーファーストを極めた先にSEO評価があることを忘れずに取り組みましょう。
なおGoogleのガイドラインは頻繁に改訂が起こるので注意してください。
基本的な内容は変わりませんが、状況により項目が追加されるケースがあります。
最近では2024年3月5日に下記の内容が加わりました。
It is unlikely a human author would make these odd statements and obvious mistakes. It’s likely this content was auto-generated with no
human editing. No matter how this content was created, the odd statements and factual inaccuracies make this article untrustworthy and therefore Lowest E-E-A-T and Lowest quality.(和訳:人間の作者がこのような奇妙な発言や明らかな間違いをする可能性は低いです。 このコンテンツはおそらく、何もせずに自動生成されたものと思われます。
人間による編集。 このコンテンツがどのように作成されたかに関係なく、奇妙な記述と事実の不正確さにより、この記事は信頼できなくなり、したがって E-E-A-T および品質が最低になります。)
引用:Google検索品質ガイドライン
AIが生成したコンテンツは信頼性が低く、品質を維持するには必ずファクトチェックが必要といった内容が読み取れるでしょう。
弊社では独自の質レギュレーションを設けており、オリジナリティのある高品質なコンテンツを作成しています。
質の高いコンテンツはSEO評価以外にサイトの信頼性やユーザーロイヤリティの構築にも貢献します。
SEO対策を意味のあるものにするなら、Googleガイドラインをもとにユーザーファーストなコンテンツを作成しましょう。
サービス詳細:LeoSophia流SEOオウンドメディア支援内容はこちらをご覧ください。
Googleの評価基準である「EEAT(旧:EAT)」を意識したコンテンツ作成・サイト運営を行うことも重要です。
ユーザーに悪影響を与えるコンテンツが上位に掲載されるのを防ぐ目的でガイドラインにも含まれています。
下記では項目ごとに弊社で実施している対策をまとめました。
項目 | 対策例 |
Experience (経験) | ・独自調査によるデータやリストの掲載 ・利用者や購入者のレビュー |
Expertise (専門性) | サイトジャンルの特化 |
Authorita tiveness (権威性) | ・被リンクの獲得 ・専門家の方によるコンテンツのチェック |
Trustwor thiness (信頼性) | ・最新情報の更新 ・運営者情報の掲載 ・信頼性が高いサイトからの引用と提示 |
誰の意見かわからない記事より、専門家や医師が執筆してる・購入者の考えのほうが信用できます。
中でも健康・お金など、特定のジャンルを指すYMYL(Your Money or Your Life)分野は注目すべきでしょう。
YMYLの情報は人生や生活に大きく影響する可能性があるため、他のジャンルより高品質なコンテンツ制作が必要です。
Assess how trustworthy the page is. Experience, Expertise and
Authoritativeness can help with your assessment of Trust. Some types of
pages require a high level of Trust.
(和訳:ページがどの程度信頼できるかを評価します。 経験、専門知識、権威は信頼の評価に役立ちます。
いくつかの種類のページには高レベルの信頼が必要です。)
引用:Google検索品質ガイドライン
他のSEO対策に加えてEEATを考慮したコンテンツを作成しましょう。
EEATが重視される理由や各象限を高める施策が気になる方は下記をご覧ください。
関連記事: E-E-A-T(旧E-A-T)とは?SEOでGoogleが重視する4つの評価基準や対策を解説
SEOオウンドメディアで成果を出したい担当者様へ |
オウンドメディアをはじめていきたい。今の運用に課題があって解決したい。 という方はぜひダウンロードしてご活用ください。 無料で資料をダウンロードする |
サイトを構成するコンテンツや制御するファイルに対して行う内部SEO対策を取り組みましょう。
運営者・ユーザーどちらにも下記のようなメリットがあります。
下記では、主な対策例を目的別にまとめたので確認してみてください。
目的別 | 対策例 |
クロール対策 | ・XMLサイトマップの送信 ・URLの正規化 ・SSL対応(HTTP化) ・内部リンクの最適化 ・無造化データをマークアップ ・robots.txtの設置 |
Google評価 | ・タイトル・見出しタグの最適化 ・ディスクリプションの設定 ・画像の説明(alt属性) ・noindexタグの活用 |
ユーザビリティ | ・モバイル端末の最適化 ・ページ速度の高速化 |
自動ツールなどで作成したサイトマップを通して、新しく作成したページや変更を加えたページを伝えましょう。
検索エンジンはサイト内や外部サイト内のリンクからコンテンツを巡回し情報を収集します。
内部SEO対策を行うことで、正しい情報が伝わり評価してもらいやすくなるでしょう。
またSSLはサイトとサーバーの通信を暗号化する仕組みとなり、セキュリティの面でGoogle評価にもつながります。
全体を通して必要な情報を取得しやすい・クローラーが巡回しやすい状況を作ることが重要です。
検索結果で上位表示を目指したい場合は事前に仕組みから理解しておきましょう。
SEOの内部対策についてさらに詳しく知りたい方はこちら。
関連記事: SEOの内部対策とは?必要な19の施策や行ってはいけない内容も解説
外部サイトを通してSEO評価を高めるために行う外部SEO対策も重要です。
外部SEO対策は主に下記の2つにわかれます。
被リンクは関連性が高く信憑性のあるサイトから、リンクや評価を通して自社サイトの信頼性・評価を高める手法です。
外部リンクを獲得することで、検索エンジンに対して自社サイトを知らせることができます。
ただ前述した通り、一歩間違えるとペナルティを受ける可能性もあるため導入する場合は慎重に取り組みましょう。
※被リンクの注意点についてはこちら
SEOの外部対策についてさらに詳しく知りたい方はこちら。
関連記事: SEOの外部対策とは?具体的な方法や注意すべきペナルティを解説
SEOは意味がないと言われることも多いですが、事前知識があれば役立つ手法です。
前提として、Googleが評価するのは「ユーザーが探す情報を網羅している」コンテンツ。
いくら対策をしても意味がわからない内容や古い情報だと検索上位は狙えません。
ニーズに合ったコンテンツの作成に加え、下記の対策を取り組んでみてください。
すぐ成果に繋げるのは難しいですが、長期的に見て価値のある投資と言えるでしょう。
SEO対策の効果については下記でも詳しく解説しています。
関連記事: SEO対策の効果ってどうやって出すの?期間や確認方法も解説