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オウンドメディアの費用対効果の実態とは?測定方法・高めるコツを成功事例から解説!

オウンドメディアは中長期的なマーケティング効果が期待できますが、費用対効果は得られるのかと疑問を抱く方も多いのではないでしょうか。

結論、運用目的に沿った指標で効果測定を行い、施策を実行することで高い費用対効果を得ることが可能です。

ただし、オウンドメディアは中長期的な目線で運営する必要があり、目的によって費用対効果の測定方法も異なります。

そこで本記事では費用対効果を高める方法や、運用目的ごとの効果測定のやり方をご紹介。

オウンドメディアをより効果的に運用したい方は、ぜひ参考にしてください。

オウンドメディアの役割や効果についてさらに詳しく知りたい方はこちら。

関連記事: オウンドメディアとは?役割や種類の違いをわかりやすく解説

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監修者
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SEOセクション統括
坂 圭祐Keisuke Ban
月間売上20万規模だった車買取SEOメディアをオーガニック経由の流入で、月1,000万規模までグロース。100を超える自社運営SEOメディアを束ねる責任者として、様々なジャンルのメディアに対して深い知見を持つ。
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オウンドメディア運用の費用対効果が見合うかは、目的によって異なる

結論、オウンドメディアは目的に合わせて正しい知識・やり方で運用すれば費用対効果は高いと言えます。

しかし以下のような運用目的ごとに成果指標が異なるため、アプローチや効果測定の方法が目的とずれていると、費用対効果を高めたりそもそも高められているかも判断ができません。

  • 認知拡大
  • リードの獲得
  • 売上の獲得
  • ブランディング
  • リクルーティング

例えば売上の向上を目的とするなら、サイトへの訪問者数や資料請求数が増えても、売上に繋がらなければ費用対効果が見合っているとは言えないでしょう。

まずは運用目的を明確にして定期的に費用対効果を計測しながら、施策を改善していくことが費用対効果を最大化するための第一歩です。

より具体的に想像できるように、次項で成功事例について解説します。

オウンドメディア運用の成功事例【目的別】

オウンドメディア運用における成功事例を以下のメディアごとにご紹介します。

オウンドメディア運用における戦略立案も交えながら、成功の理由も併せて解説します。

the SILK BLOOMにおける事例

オウンドメディアの費用対効果を高めるためには、明確な目的設定と戦略的な運用が必要不可欠です。

弊社が運営するオウンドメディア「the SILK BLOOM」では目的別に適切な施策を実施することで、立ち上げ期でありながら成果を上げることができました。

the SILKではCPA高騰による自社での集客の構築やブランディングを運用目的として、以下のような指針が設定されました。

  • KPI
    ↳アクセス数の獲得
  • CV(コンバージョン)
    ↳体験レッスンへの申し込み

the SILK BLOOMでのオウンドメディア運用における成果は、以下の通りです。

オウンドメディア運用の成功事例
目的成果
認知向上アクセス数627%増加
CPA(※1)の低下CV率(体験申込)500%増加
検索上位獲得検索ボリューム49500のKW(※2)が
5月頃は50位以下だったところ、
8月半ば頃には最高7位まで上昇
※1:顧客獲得単価 ※2:8月時点のvol

SEOで重要なピラーページでこれほど順位を上げるには、単にこの記事の質上げだけでなく、以下のような網羅的なアクションが必要となります。

  • 被リンク獲得などの外部施策の実施
  • 適切な内部構造の設計
  • ドメインを強くするキーワード戦略
    ↳関連性の高い複数のロングテールキーワード※での上位獲得など

※ロングテールキーワードとは:volが少なく複数の単語を組み合わせたキーワードのこと

単に記事量や被リンクを増やせばいいわけではなく、質の低い記事の量産や適切でない被リンクの獲得はかえって評価が下がる懸念さえあります。

つまり記事質にこだわる必要がありますが、そのためには一定の時間やコストがかかるため、最速・最低限のコストで効果を出すためには無駄のないKW戦略が肝となります。

また被リンクに関しては、関連性・専門性・権威性などを加味し、適切に選定して獲得する必要があるため、ある程度の知見がないと難易度が高いと言えるでしょう。

さらにSEOに関する知見がないままオウンドメディア運営をすると、知らずのうちにブラックハット※してしまいペナルティがつく懸念もあるので、ノウハウがない場合はまずはプロに相談するのも1つの手です。

※ブラックハットとは:Googleが認めていない、悪質な手法で検索上位を獲ること

弊社ではSEO施策だけでなく、コンテンツマーケティングを含めた多面的な視点で運用することで実績を築いています。

オウンドメディアの費用対効果を高めるためには、目的に合わせた戦略的な運用が鍵となるのです。

the SILK成功事例についてさらに詳しく知りたい方はこちら。
>>【the SILK様】オウンドメディア運用により認知拡大に成功。潜在層まで顧客母数を広げられた成功事例とは

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ゴルフ関連メディアにおける事例

弊社のゴルフ関連のオウンドメディアにおいては、立ち上げから4ヶ月で月間56,930ものアクセスを達成しました。

チキンゴルフセッション数推移
セッション数推移
5月0
6月1,145
7月10,232
8月33,748
9月56,930

メディアを立ち上げて間もないうちは、セッション数を伸ばして認知度向上に繋げることが大切です。

しかし立ち上げ初期はコンテンツ量の不足などが要因でサイトが評価されにくく、検索上位の獲得が難しい傾向にあるのも事実。

そんな上位が獲りづらいローンチ直後でありながらも56,930ものアクセスを達成できたのは、以下が要因と想定できます。

  • 上位表示が見込めるキーワード選定
  • ユーザーとの接点が網羅的に見込めるペルソナ分析
  • 独自性が担保されたコンテンツ

競合サイトやユーザーの検索動向を詳細に調査し、キーワードを選定することで1ヶ月目から1桁順位を獲得し、アクセス数向上に繋がりました。

またコンテンツごとに細かくペルソナを分析することで、メインで対策するキーワードだけでなく潜在層向けの周辺キーワードにおける上位進出を実現

こうすることで1記事当たりのアクセスの最大化に繋がり、効率的にアクセス数が獲得できます。

またクライアントが提供するサービスを実際に体験し、記事に反映することでGoogleが重視する独自性の高いコンテンツ制作を行いました。

オウンドメディア運営は記事質の追求だけでなく、ペルソナ分析をして戦略を練ることが大切です。

設定したKPIから逆算して施策を立てることで、よりオウンドメディアの費用対効果を高められます。

オウンドメディアで費用対効果を高めるうえで必要な考え方

オウンドメディアで費用対効果を高めるうえで必要な考え方は、以下の通りです。

  • 運用目的を決める
  • 目的に沿った指標で効果測定を行う
  • 中長期的な目線で効果を見る
  • ユーザーファーストなコンテンツを追求し続ける

まずは運用目的を決めて戦略を練り、目的に沿った指標で効果測定を行わないと、費用対効果が得られているかが判断できません。

またオウンドメディアは1~2年を投資期間として、長い時間軸で効果を見ていくことが大切です。

Googleの検索エンジンの順位はコンテンツの公開から2ヵ月〜3ヵ月で安定する傾向にあるため、効果測定はメディアの開設から半年から~1年後を目安にしましょう。

オウンドメディア運営は開設して間もないうちはコンテンツの作成費がかかるものの、アクセスが安定すると少ない費用でアクセスを保つことが可能です。

オウンドメディアは中長期的に運営することで費用対効果が高まる

そのうえオウンドメディアは広告費用がかからず無料で集客できるため、中長期で見ればみるほど費用対効果が高まります

オウンドメディアを効果的に運用するにはユーザーにとって価値のあるコンテンツを作成し、様々な施策を試しながらメディア自体を磨き続けることが大切。

コンテンツ制作に注力して戦略を練って効果測定をし、その都度方向性の見直しを行いながら運営を継続することが重要です。

以下では費用対効果を高める方法を紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

オウンドメディアで費用対効果を高める方法

オウンドメディアの費用対効果は以下の計算式で算出されます。

  • 費用対効果=目的指標の達成数÷メディア運営費

オウンドメディアでの費用対効果を高めるには、以下の2つを軸に施策を立てることが必要です。

  1. 目的指標の達成数を増やす
  2. メディア運営費を下げる

例えば「リード獲得」が目的の場合は、リード獲得数を増やすか獲得のためのメディア運営費を下げることが費用対効果を高めることにつながります。

上記2軸からオウンドメディアで費用対効果を高める方法を具体的にまとめると、以下の通りです。

オウンドメディアはより早く費用対効果が得られるよう、施策を実行してメディアを強化していく必要があります

オウンドメディアへの投資期間をより短縮したい方は、ぜひ参考にしてみてください。

運用目的を明確にして逆算で戦略を立てる

オウンドメディアは以下のような目的によって費用対効果の測定方法や考え方が異なるため、まず運用目的を明確にすることが大切です。

  • 認知拡大
  • リードの獲得
  • 売上の獲得
  • ブランディング
  • リクルーティング

そのうえでゴールから逆算して戦略を立てながら中間成果であるKPIを設定していくことで、効率的な目標達成が見込めます。

目的に向けた戦略を立てないと本来かけるべき手はない部分にコストや時間を費やしてしまい、費用対効果が低くなる懸念があるため注意が必要です。

目的は施策の軸がブレないよう1つに絞り込み、短期的な成果に捉われずに中長期的な視点で運営しましょう

オウンドメディア戦略についてさらに詳しく知りたい方はこちら。
>>オウンドメディア戦略とは?目標設定や設計のポイントを事例をもとに紹介
オウンドメディアにおけるKPI設定についてさらに詳しく知りたい方はこちら。
>>オウンドメディアのKPI設定方法を紹介!運用フェーズごとに事例を交えて解説

質の高いコンテンツを追求する

オウンドメディアの費用対効果を高めるには、質の高いコンテンツを追求していくことが必要です。

ただ記事を量産するだけでは質の向上に繋がらず、オウンドメディアへの信用性が薄れてしまう可能性があります。

コンテンツの質を高めるには以下の点に注力し、読者のニーズを満たす専門性の高い記事を提供することが大切です。

  • ユーザーのニーズの調査・分析
  • コンテンツの独自性の追求
  • 見やすさ・読みやすさの追求
  • 情報の信頼性の担保
  • 最新情報へコンテンツの更新

コンテンツの質を高めるためには、データや統計を基にユーザーの興味やニーズを分析する必要があります。

また読者によって魅力的なコンテンツを提供するためにも、体験談など独自の視点からの情報を盛り込むことも大切です。

古くなった情報を掲載しているとメディアの信頼性が薄れてしまうので、定期的にコンテンツを更新して最新情報を掲載するようにしましょう。

オウンドメディアでの質の高い記事制作方法についてはこちら
>>オウンドメディアの記事についてわかりやすく解説!

中長期目線で運用目的に最適なKW戦略を立てる

オウンドメディアの費用対効果を高めるには、中長期的な視点で運用目的に最適なKW戦略を立てることが大切です。

例えば上位表示されやすいKWから作成するのも1つの戦略ですが、立ち上げたばかりのメディアはKW検索からの流入数は伸びにくい傾向があります。

そのため以下のようなKW選定を行うことで、早い段階でオウンドメディアの効果を感じられるでしょう。

  • 成約に近いKWから記事を作成する
  • ロングテールキーワードで記事を作成する

商品の購入やサービスの契約などの成約に近いコンテンツを作成することで、温度感の高いユーザーが流入してオウンドメディアからの売上が発生する可能性があります。

成約に近いコンテンツは競合が多いと上位表示しづらいものの、SNSやメルマガなどSEO以外からの流入も狙えるので売上に繋がりやすい傾向です。

また検索ボリュームが少なく複数キーワードから構成されたロングテールキーワードは上位表示される難易度が低いため、立ち上げ初期でも検索上位を目指せます。

記事数が増えるとSEOからの流入も期待できるようになるため、フェーズに合わせたKWの選定を行って早い段階での成果を目指しましょう。

AIなどを活用してコストを削減する

オウンドメディアの費用対効果を高めるためには、以下のように人件費にかかるコストを削減することが大切です。

  • コンテンツ作成にAIを活用する
  • 社内体制を整える
  • 一部の業務を外注委託する

ライティングなどのコンテンツ作成やKW分析にAIを活用することで、工数削減による内製コストの抑制に繋がります。

ただしAI活用によりコスト削減ができてもコンテンツの質が下がることは本末転倒のため、知見がない場合はまずはプロに相談するなど慎重に判断しましょう。

また、コンテンツ作成の部署を作るなどの体制を整えてライティングなど一部の業務だけ外部へ委託することで、コストを抑えながら質の担保にも繋がります。

既存のコンテンツを改良する

オウンドメディアでの費用対効果を高めるには、既存のコンテンツを改良することが大切です。

Googleのアルゴリズム変更への対応や最新情報の記載による信頼性の確保のためにも、既存コンテンツのリライトを行いましょう。

具体的には既存の記事を以下の観点からアップデートしながら、検索流入数の増加を目指してください。

  • 最新情報へ更新する
  • ニーズをサイド分析し、タイトル・見出しに反映する
  • 読者のニーズがない情報を削除する

また既存コンテンツを以下のように他の媒体で再配信し、制作費を抑えながらオウンドメディアの効果を高めることも可能です。

  • 記事の一部をメルマガにしてオウンドメディアに誘導する
  • SNSやメールニュースで既存のコンテンツを再配信する

新規コンテンツの制作だけでなく既存コンテンツの改良にも注力して、ニーズの変化に対応できるようアップデートしていきましょう。

リスティングと組み合わせて集客を最適化する

オウンドメディアの費用対効果を高めるには、リスティングと組み合わせて集客の最適化を目指しましょう。

オウンドメディアは中長期的な目線で運営していく必要がありますが、リスティング広告と併用すれば短期的な売上向上も期待できます

またSEOとリスティングと組み合わせると、以下のように検索経由での集客を最適化することが可能です。

  • リスティングでの広告効果が低いKW
    SEO経由で代替することでコスト削減に繋げる
  • リスティングでの広告効果が高いKW
    リスティング×SEOで集客効率を高める

広告効果※が低いKWでも認知獲得や見込み顧客への接点を増やす効果が期待できるため狙いたいところですが、直接的な売上には繋がりにくい傾向です。

※広告効果の定義:1CVあたりの費用

そこでリスティングではなくオウンドメディアを媒体としてSEOを活用することで、広告効果が低いKWでもコストをかけずに顧客との接点を増やすことができます。

またリスティング広告で収集したユーザーデータを活用し、オウンドメディアのコンテンツ企画やSEO施策に反映させることも可能です。

市場に露出する出目を増やす

オウンドメディアの費用対効果を高めるには、以下のようなSEO以外の施策を活用して市場への露出を積極的に増やすことが重要です。

  • 外部サイトでの広告掲載
  • 外部サイドでのPR記事掲載
  • 資料のポータルサイトでの掲載
  • XやYouTubeなどSNSの活用

特にオウンドメディアを立ち上げて間もない場合検索結果からの流入しづらいので認知度向上への注力が必要です。

弊社ではPRタイムズでの配信やYouTubeチャンネルX(旧Twitter)を活用し、流入経路の多様化を図っています

弊社での流入経路の多様化への施策

SEOを軸に他の施策を組み合わせながら市場への露出を増やし、幅広いアプローチを取り入れることでオウンメディアの成果を最大化しましょう。

オウンドメディアの費用対効果の測定方法【目的別】

オウンドメディアの費用対効果の測定方法を、以下の目的別にご紹介します。

オウンドメディアの費用対効果を考える際は、「コストに見合った利益が獲得できているか」「獲得単価の低いか」が重要視されます。

以下では具体的な算出方法を解説していくので、ぜひ参考にしてください。

リード獲得を指標とする場合

資料請求やお問い合わせといったリード獲得を目的とする場合、受注単価・受注率からオウンドメディアで何件リードが発生すればいいか、目的指標を定めましょう。

  • オウンドメディアにおける売上から目的指標を定める
    • リード件数×受注率=受注件数×受注単価=オウンドメディアにおける売上
  • リード獲得件数とリード獲得単価から費用対効果を求める
    • 費用対効果=リード数×獲得単価÷運営費×100
  • 他の媒体との獲得コストを算出して比較し、費用対効果を考える

オウンドメディアにおける売上から目的指標を定めて費用対効果を考えることができます。

例えば発生したリードからの受注率が10%で受注単価30万円、オウンドメディアからのリードが30件・40件だった場合、以下のような式で売上が求められます。

  • リード件数×受注率=受注件数×受注単価=オウンドメディアにおける売上
    • リード30件×受注率10%=受注3件×単価30万=売上90万
    • リード40件×受注率10%=受注4件×単価30万=売上120万

人件費・外注費を含めたオウンドメディア制作費が100万円の場合、オウンドメディアからのリード件数が40件以上でなければ赤字となります。

そのため、40件以上のリード件数が獲得できている場合は費用対効果が高いと言えるでしょう。

リード獲得件数とリード獲得単価から費用対効果を求める計算式は以下の通りです、

費用対効果=リード数×獲得単価÷運営費×100
(50件×3万円)÷100万円×100=150%

月のオウンドメディア運営費が100万円・50件のリードを獲得していて、1件あたりの獲得単価が3万円の場合は上記のように150%の費用対効果があると判断できます。

またオウンドメディアと別の媒体のリードの獲得単価を比較することで、費用対効果を算出することも可能です。

媒体リード獲得単価
オウンドメディア2,000円
Web広告3,000円

それぞれの媒体で同じリード数を獲得した場合、オウンドメディアの方が獲得単価が安いため低コストで成果を出していると言えるでしょう。

ただしチャネルによって成果が表れるまでの期間・アプローチできるファネルは異なるので、そのうえで比較してみてください。

売上向上を指標とする場合

売上向上を指標とする場合、以下のような計算式で費用対効果を算出できます

売上÷オウンドメディア運営費×100=費用対効果
1,800万円÷1,200万円×100=150%

例えば年間のオウンドメディア運営費が1,200万円で、オウンドメディア経由の売上が1,800万円の場合は上記のような式で求められます。

また投資金額に対してどれだけの利益を上げられたかを示す指標であるROIを用いて、費用対効果を算出することも可能です。

  • ROIを用いて算出する方法
    • 利益金額=売上-売上原価-投資金額
    • ROI=利益金額÷投資金額×100

売上が1,800万円売上原価が900万円・投資金額(運営費)が1,200万円の場合、以下のように求められます。

利益金額1,800万円-900万円-1,200万円=-300万円
ROI-300万円÷1,200万円×100=-25%

上記の場合はROIがマイナスとなっているため、投資に見合う利益が出ていないということになります。

認知拡大・ブランディングを指標とする場合

認知拡大・ブランディングが目的の場合、以下を指標として認知が拡大できているか確認できます

指標概要
PV数コンテンツの閲覧数
新規ユーザー数初めてオウンドメディアに訪問したユーザー数
UU数同一のユーザーからのアクセスを差し引いた
Webサイトに訪問したユーザー数
SNSのシェア数Xでのリポストなど、シェアされた回数

新規ユーザー数は初めてオウンドメディアを訪問したユーザーの数を表し、認知拡大の効果を測る上で重要な指標となります。

サイテーションも指標に有効であり、シェアしたくなるコンテンツ作りを心がけることで、メディアの認知拡大やブランディングを高められるでしょう。
※SNSなどサイト外での言及数

人材の確保を指標とする場合

人材の確保を指標とする場合、他の採用媒体とオウンドメディアの一人当たりの採用コストを算出し比較することで費用対効果が測定できます。

現在使用している採用媒体と以下の指標を比較し、「コスト÷採用者数=一人当たりのコスト」で1人当たりの採用コストを比較しましょう。

  • アプローチ数
  • エントリー数
  • リーチ数

求人サイトとオウンドメディアを使用して採用活動を行い、以下のような結果が出たと仮定するとオウンドメディアの費用対効果が高いと言えるでしょう。

オウンドメディア求人サイト
月間のコスト200万円100万円
採用数3名1名
一人当たりのコスト66.6万円100万円

オウンドメディアは自由度が高いフォーマットで企業の魅力を伝えられるため、カルチャーにマッチした人材を確保できる可能性があります。

コストを抑えて採用してもミスマッチとなりすぐに辞めてしまえば意味がないため、人材の質も踏まえて費用対効果を考えることも大切です。

オウンドメディア構築にかかる費用目安

オウンドメディア構築にかかる費用相場

オウンドメディア構築にかかる費用相場を以下のケースごとにまとめました。

オウンドメディアはリスティングやアフィリエイト広告と併用しない場合は広告費用がかからず、無料で集客できる点が魅力です。

施策や運営方針によっても費用相場が変わるので、参考程度にとどめてください。

SEO対策にかかる価格についてさらに詳しく知りたい方はこちら。
>>SEO対策にかかる価格と相場はどのくらい?どこよりも詳しく徹底解説

自社運営の場合

オウンドメディアを自社のみで運営する場合、初期費用数十万から数百万程度です。
※内訳:Webサイトのデザイン/コーディング/コンテンツ管理システムCMSの導入/コンテンツの作成

自社運営では外注委託費の負担はありませんが多くのリソースが必要となり、人件費がコンスタントにかかる形となります。

またオウンドメディアの運用にはSEOの知識やサイト分析が重要なので、ノウハウがないとコンテンツの質の低下に繋がる場合も

自社にノウハウが少ない部分は外注委託することでコンテンツの質の担保ができ、費用対効果を高められるでしょう。

サイト運営を委託する場合

効果測定や記事制作などのサイト運用を委託する場合の費用相場は、月額30万円~80万円です。

外注する会社や委託する業務の範囲によっても費用は変動するため、複数の業者から見積もりを出してもらうといいでしょう。

オウンドメディアの立ち上げはデザイン構築などの初期費用がかかるため、初月~2ヶ月ほどは費用が高くなる傾向があります。

3カ月目以降はコンサル費用のみとなるので、コストを軽減できる場合も多いです。

複数社から見積もりを出してもらいながら、一部を内製にするなど複数のケースを想定しつつ検討しましょう。

外注化についてはこちら
>>SEO対策は本当に【外注】すべき?費用相場や選び方を徹底解説

>>【オウンドメディアの外注】費用感、注意点など失敗しない方法を紹介。

>>コンテンツマーケティングは【外注】すべき?費用や支援業者の選び方を解説

オウンドメディア運営で期待できる効果

オウンドメディア運営で期待できる効果は、主に以下の5つです。

オウンドメディアは中長期的な目線で運営していくことで、コンテンツが資産となり継続的なマーケティング効果が得られます

オウンドメディア運営において期待できる効果を詳しく紹介していくので、ぜひ参考にしてみてください。

オウンドメディアで集客につなげる方法はこちら
>>オウンドメディアの集客方法を具体的に解説!

認知向上・ブランディング

オウンドメディア運営によって幅広いユーザーにアプローチできるため、自社の認知向上・ブランディングに効果が期待できます

  • オウンドメディアが認知拡大・ブランディングに役立つ理由
    • 自社の理念や価値観を一貫して発信できる
    • SEO効果によってコンテンツが多くのユーザーの目に触れる

自社の理念や価値観を発信することで印象付けができるため、ブランドイメージの構築に繋がります。

ペルソナを明確にしてニーズに合わせたコンテンツを提供することで、検索順位が向上し多くのユーザーの目に留まるため認知拡大に効果的です。

またオウンドメディアは情報発信の自由度が高いため、ターゲット層に直接的にアプローチすることもできます。

さらにSNSを活用してオウンドメディアのコンテンツを発信すると、更なる認知拡大・集客に繋げることが可能です。

リード獲得による売上の向上

オウンドメディア運営は、自社の商品・サービスのお問い合わせ・資料請求などのリード獲得による売上の向上に効果が期待できます。
※見込み顧客

自社のターゲット層の悩みを深く掘り下げてコンテンツに反映することで、潜在ニーズを持つユーザーへの興味を引き出すことが可能です。

例えばプロテインのメディアにおいて「ダイエットにおける食事方法」についてのコンテンツを発信するとします。

食事方法を解説しながら1つの選択肢として、低カロリーでタンパク質を補給できるプロテインを紹介することにより潜在ニーズへのアプローチが可能です。

これによりプロテインは筋肉強化だけでなくダイエットに役立てられると、印象付けられるでしょう。

中長期的な展開を考えて潜在層へのアプローチを行うことで、オウンドメディアでのリード獲得に繋がります。

長期的な広告料の削減

SEO対策を行うオウンドメディア運営では広告費用がかからず一度発信したコンテンツは残り続けるので、長期的な広告料の削減に繋がります

長期的な広告費削減に繋がる理由は、以下の通りです。

  • 広告費がかからない
  • コンテンツが資産となる

オウンドメディアはアフィリエイトやリスティング広告と異なり、広告費がかからず無料で集客できます

また検索上位に表示される質の高い記事を作成してコンテンツを磨いていくことで、継続的なPV数の獲得や売上に繋がるでしょう。

検索順位が決まる仕組みなどSEOについて知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
>>SEOとは?初心者でも理解できるようわかりやすく解説

自社にマッチする人材の確保

オウンドメディア運営は自社の価値観を発信できるため、自社にマッチする人材の確保に繋がります

コンテンツの自由度が高いため求人情報だけでなく、企業の風土や詳細な仕事内容などを盛り込みながら具体性をもって自社の魅力を伝えることが可能です。

求職者がより企業で働くイメージがつきやすくなるため、入社後のミスマッチなどを防げる可能性も高いでしょう。

オウンドメディア運営によって自社の価値観に合った人材の採用に繋がるため、定着率の向上への効果も期待できます

ナレッジ共有による業務効率の向上

オウンドメディアのコンテンツは社内でのナレッジ共有に繋がるため、業務の効率化も期待できます。

外部に向けて発信する情報は社内メンバーにとっても有益な知見となり、組織全体のスキルアップに繋がるでしょう。

また部署や職種を超えて広く知見を共有できる体制を整えることで、不明点もすぐに解決できるため教務効率化にも効果的です

オウンドメディアによって業務効率化や生産性向上が実現できれば、人材育成やコスト削減にも効果が期待できるでしょう。

オウンドメディアの費用対効果を高めるには、長期的な手広いアプローチが必要

オウンドメディアの費用対応可を得るには運営目的から効果測定の指標を定め中長期的な目線で戦略を練りましょう。

費用対効果を高めるためにも以下のように運営方針に合わせて、手広くアプローチをかけることが大切です。

ただし知見や人材が不足していると難易度が高いだけでなく、質のいいコンテンツを発信できず費用対効果を得られない可能性もあるでしょう。

弊社では戦略設計から効果測定まで一気通貫でオウンドメディア運営を支援し、運用目的に合わせたご提案をいたします。

施策に対する効果測定の結果を共有するため、納得感を持ちながら運営することが可能です。

オウンドメディアをより効果的に運用し、継続的な利益に繋げたい場合はぜひ弊社にお任せください。

SEO施策単体でとらえるのではなくコンテンツマーケティング力を活かして、価値貢献の最大化のために帆走いたします

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